定点医療機関からの報告総数は670人（定点あたり21.1）で、前週比94％と減少した。

先週に比べ多かった主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎と感染性胃腸炎であった。

手足口病の報告数は182人（5.2）で前週比135%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（2.2）の約2.4倍と多い。日向（13.3）、都城（6.4）、高鍋（6.3）、延岡（5.0）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は72人（2.1）で前週比84％と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値（1.7）の約1.2倍と多い。延岡（8.8）、日向（6.0）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では2歳から6歳で全体の約8割を占めた。

無菌性髄膜炎1人が宮崎市保健所から報告された。患者は1ヶ月の男児。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核3例が宮崎市・都城・小林（各1例）保健所から報告された。
  《宮崎市保健所》
  80歳代の男性で疑似症患者。胸水がみられた。
  《都城保健所》
  40歳代の女性で無症状病原体保有者。
  《小林保健所》
  70歳代の女性で疑似症患者。咳、痰がみられた。
• 3類感染症
  報告なし。
  
• 4類感染症
  日本紅斑熱1例が日南保健所から報告された。70歳代の女性で発熱、発疹がみられた。
• 5類感染症
  アメーバ赤痢1例が都城保健所から報告された。30歳代の男性で腸管アメーバ症。下痢、粘血便、腹痛がみられた。

定点医療機関あたりの患者報告総数は15.6で、前週比92％であった。今週増加した主な疾患は流行性耳下腺炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病であった。

流行性耳下腺炎の報告数は4,399 人（1.5）で、前週比112％と増加した。例年同時期の約1.5倍である。福島県（3.6）、山口県（3.3）、和歌山県（3.1）からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は9,009人（3.0）で、前週比108％と増加した。例年同時期とほぼ同数である。宮崎県（7.1）、大分県（7.0）、福井県（5.2）からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約4割を占めた。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核285例
• 3類感染症
  細菌性赤痢1例、腸管出血性大腸菌感染症129例
• 4類感染症
  A型肝炎4例、つつが虫病1例、デング熱4例、日本紅斑熱2例、マラリア1例、レジオネラ症26例
• 5類感染症
  アメーバ赤痢11例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎1例、クリプトスポリジウム症1例、クロイツフェルト・ヤコブ病5例、後天性免疫不全症候群17例、梅毒9例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例、風疹1例、麻しん6例
  

こちらから、宮崎県感染症週報のPDFファイルがダウンロードできます。

宮崎県感染症週報2010年31号（PDFファイル / 262KB）

上記のファイルはPDFファイルです。
ADOBE READER をダウンロードしてご覧ください。