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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第32号(医療機関向け情報)

第12巻第32号[宮崎県第32週(8/9〜8/15)、全国第31週(8/2〜8/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第32週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は579人(定点あたり19.1)で、前週比91%と減少した。

例年に比べ多かった主な疾患は手足口病と流行性耳下腺炎であった。

手足口病の報告数は111人(3.1)で前週比60%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(1.9)と比較すると約1.7倍である。日向(5.5)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は65人(1.8)で前週比90%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(1.6)と比較すると約1.1倍である。延岡(6.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から5歳で全体の7割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核7例が延岡(3例)、都城(2例)、宮崎市・小林(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    40歳代の男性で肺結核。咳、痰、発熱、呼吸困難がみられた。
    《都城保健所》
    • 50歳代の女性で肺結核。咳、痰、発熱、喀血がみられた。
    • 70歳代の男性で疑似症患者。咳、発熱がみられた。
    《延岡保健所》
    • 30歳代の男性で無症状病原体保有者。
    • 30歳代の女性で無症状病原体保有者。
    • 20歳代の男性で無症状病原体保有者。
    《小林保健所》
    70歳代の女性で疑似症患者。咳がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症3例が宮崎市・延岡・中央(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    20歳代の男性で無症状病原体保有者。原因菌の血清型はO157(VT2産生)。
    《延岡保健所》
    10歳代の女児で腹痛、水様性下痢がみられた。原因菌の血清型はO157(VT2産生)。
    《中央保健所》
    20歳代の男性で無症状病原保有者。原因菌の血清型はO91(VT1、VT2産生)。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱2例が宮崎市保健所から報告された。
    • 30歳代の男性で発熱、頭痛、刺し口、発疹、肝機能異常がみられた。
    • 30歳代の女性で発熱、頭痛、刺し口、発疹、肝機能異常がみられた。
  • 5類感染症
    報告なし。

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

細菌(平成22年8月3日〜8月16日までに分離同定)

ウイルス(平成22年8月3日〜8月16日までに分離同定)

報告なし。

全国第31週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は13.5で、前週比87%と減少した。今週増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと水痘であった。

伝染性紅斑の報告数は1,126人(0.37)で、前週比116%と増加した。例年同時期の約1.2倍である。千葉県(0.98)、秋田県・長崎県(0.91)、三重県(0.84)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は7,154人(2.4)で、前週比82%と減少した。例年同時期の約1.3倍である。新潟県(8.8)、福井県(7.2)、宮崎県(5.2)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核315例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢6例、腸管出血性大腸菌感染症167例、腸チフス1例
  • 4類感染症
    E型肝炎2例、A型肝炎2例、デング熱10例、日本紅斑熱1例、マラリア2例、ライム病1例、レジオネラ症15例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢17例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群11例、梅毒8例、破傷風3例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例、風疹1例、麻しん11例

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