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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第39号(医療機関向け情報)

第12巻第39号[宮崎県第39週(9/27〜10/3)、全国第38週(9/20〜9/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第39週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は667人(定点あたり21.6)で、前週比122%と増加した。

先週に比べ多かった主な疾患はRSウイルス感染症、流行性耳下腺炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと水痘であった。

RSウイルス感染症の報告数は125人(3.5)で前週比198%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.6)の約5.8倍と多い。延岡(14.3)、日向(6.8)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳で全体の約8割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は112人(3.1)で前週比142%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.3)の約2.3倍と多い。延岡(9.3)、日向(6.8)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では3歳から5歳で全体の約7割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は223人(6.2)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(5.3)の約1.2倍である。中央(18.0)、都城(10.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約6割を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例が宮崎市・小林・日向(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    30歳代の男性で肺結核。
    《小林保健所》
    80歳代の男性で疑似症患者。食欲不振、全身倦怠感がみられた。
    《日向保健所》
    80歳代の男性で肺結核。咳、痰がみられた。
  • 3類感染症
    • 細菌性赤痢1例が高鍋保健所から報告された。80歳代の男性で発熱、下痢、膿粘血便、嘔吐がみられた。
    • 腸管出血性大腸菌感染症1例が都城保健所から報告された。80歳代の女性で水様性下痢、血便がみられた。原因菌の血清型はO157(VT2産生)。
  • 4類感染症
    レプトスピラ症1例が宮崎市保健所から報告された。20歳代の男性で発熱、筋肉痛、結膜充血、黄疸、蛋白尿、腎不全がみられた。
  • 5類感染症
    報告なし。

全国第38週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は8.0で、前週比82%であった。今週増加した主な疾患はなかった。減少した主な疾患はヘルパンギーナと咽頭結膜熱であった。

水痘の報告数は1,537人(0.51)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の約1.1倍である。福井県(1.6)、徳島県(1.3)、和歌山県(1.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。

RSウイルス感染症の報告数は715人(0.24)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の約1.5倍である。宮崎県(1.8)、佐賀県(1.3)、鹿児島県(1.1)からの報告が多く、年齢別では2歳以下で全体の約9割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核197例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢9例、腸管出血性大腸菌感染症102例
  • 4類感染症
    A型肝炎2例、エキノコックス症1例、デング熱9例、日本紅斑熱1例、ライム病1例、レジオネラ症14例、レプトスピラ症2例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢4例、後天性免疫不全症候群11例、ジアルジア症1例、梅毒7例、破傷風1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症4例、麻しん3例

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