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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第47号(医療機関向け情報)

第12巻第47号[宮崎県第47週(11/22〜11/28)、全国第46週(11/15〜11/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第47週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は891人(定点あたり26.2)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。

先週に比べ多かった主な疾患は流行性耳下腺炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とインフルエンザであった。

流行性耳下腺炎の報告数は85人(2.4)で前週比147%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.1)の約2.2倍である。日南(7.3)、延岡(6.0)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では1歳から5歳で全体の約6割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は406人(11.3)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(16.3)の約7割である。高鍋(18.3)、小林(16.0)、都城(14.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約半数を占めた。

水痘の報告数は97人(2.7)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.0)の約1.3倍である。高鍋(6.0)、宮崎市(3.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約7割を占めた。

伝染性紅斑の報告数は第33週頃より増加し始め、例年と比べ報告数が多い。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核1例が宮崎市保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    30歳代の男性でその他の結核(結核性胸膜炎)。発熱がみられた。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病1例が宮崎市保健所から報告された。70歳代の女性で発熱、刺し口、リンパ節腫脹、発疹がみられた。
  • 5類感染症
    報告なし。

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

ウイルス(平成22年11月22日〜平成22年11月28日までに検体採取分)

  • 高鍋保健所、都城保健所、宮崎市保健所管内でインフルエンザA型の報告があった。高鍋の11例、都城の1例、宮崎市の2例について遺伝子検査を実施した結果、都城の1例、宮崎市の1例を除くすべての事例からインフルエンザAH3(A香港型)が検出された。

全国第46週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は18.8で、前週比122%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は1,684人(0.35)で、前週比140%と増加した。北海道(2.1)、山梨県・宮崎県・沖縄県(各1.0)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の32%、6歳から9歳が25%、10歳から14歳が13%、15歳から19歳が3%、20歳代から50歳代が22%、60歳以上が5%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は32,084人(10.6)で、前週比138%と増加した。例年同時期の約1.4倍である。大分県(27.9)、山形県(27.7)、新潟県(21.5)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約半数を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核360例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢3例、腸管出血性大腸菌感染症36例、腸チフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎2例、つつが虫病19例、デング熱3例、日本紅斑熱1例、マラリア3例、レジオネラ症10例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢9例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例、後天性免疫不全症候群11例、ジアルジア症3例、梅毒4例、破傷風2例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例、風疹1例、麻しん2例

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