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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2010年第51号(医療機関向け情報)

第12巻第51号[宮崎県第51週(12/20〜12/26)、全国第50週(12/13〜12/19)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第51週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,978人(定点あたり55.3)で、前週比120%と増加した。

先週に比べ多かった主な疾患は インフルエンザと感染性胃腸炎であった。

インフルエンザの報告数は145人(2.5)で前週比264%と増加した。都城(10.8)、延岡(3.0)保健所からの報告が多かった。年齢別では5歳未満が26%、6歳から9歳が23%、10歳から14歳が16%、15歳から19歳が5%、20歳以上が30%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は1,204人(33.4)で前週比125%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(17.9)と約2倍と多い。県内全体で警報レベルを超えており、日南(66.3)、中央(48.0)、小林(43.3)保健所からの報告が多い。すべての年齢層から報告があり、特に1歳から4歳で全体の約半数を占めた。

マイコプラズマ肺炎1人が宮崎市保健所から報告された。11歳の男子で Mycoplasma pneumoniae が検出された。

感染性胃腸炎の集団発生

(第51週 平成22年12月20日〜平成22年12月26日)

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例が宮崎市、都城、延岡(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    30歳代の男性で肺結核。咳がみられた。
    《都城保健所》
    70歳代の男性で肺結核。咳、痰、発熱、呼吸困難がみられた。
    《延岡保健所》
    80歳代の男性で肺結核。咳、痰、呼吸困難がみられた。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病1例が都城保健所から報告された。50歳代の女性で発熱、リンパ節腫脹、発疹がみられた。
  • 5類感染症
    報告なし。

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

インフルエンザ検出速報(平成22年12月20日〜12月26日までに検体採取分)

  • 都城保健所管内で2例のインフルエンザA型の報告があった。遺伝子検査を実施した結果、いずれもインフルエンザAH1pdm型(新型)が検出された。

全国第50週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は31.1で、前週比109%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は6,758人(1.4)で、前週比152%と増加した。佐賀県(8.3)、長崎県(7.4)、北海道(5.9)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が30%、10歳から14歳が15%、15歳から19歳が3%、20歳代から50歳代が20%、60歳以上が2%を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,500人(2.5)で、前週比115%と増加した。例年同時期の約1.3倍である。石川県(5.8)、山形県(5.6)、新潟県(5.2)からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳で全体の約半数を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核334例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢2例、腸管出血性大腸菌感染症13例
  • 4類感染症
    E型肝炎2例、A型肝炎3例、つつが虫病31例、デング熱2例、マラリア2例、レジオネラ症3例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢7例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎3例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群14例、梅毒7例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症3例、風疹3例、麻しん5例

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