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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2009年第53号 / 2010年第1号(医療機関向け情報)

第11巻第53号[宮崎県内53週(12/28〜1/3)、全国52週(12/21〜12/27)]
第12巻第1号[宮崎県内1週(1/4〜1/10)、全国53週(12/28〜1/3)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成21年第53週、平成22年第1週の発生動向

【53週】

定点からの報告総数は1,711人(定点あたり35.1)で前週比53%と減少した。この減少は、年末年始等で定点医療機関が休診だったためと思われる。

53週に増加した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。

【1週】

定点からの報告総数は2,033人(定点あたり46.0)で前週比131%と増加した。

今週増加した疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。

インフルエンザの報告数は1,023人(17.3)で前週の約8割に減少した。小林(35.8)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では5歳以下が全体の36%、6歳から9歳が17%、10歳から14歳が12%、15歳から19歳が6%、20歳代から50歳代が27%、60歳以上が2%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は587人(16.3)で前週比228%と増加した。日南(30.3)、小林(23.3)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から4歳で全体の5割を占めた。

水痘の報告数は187人(5.2)で前週比260%と増加した。都城(9.5)、中央(8.5)、日南(7.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から2歳で全体の5割を占めた。

健所別流行警報開始基準値超過疾患

【53週】

【1週】

全数把握対象疾患

【53週】

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核4例が宮崎市(1例)、都城(1例)、延岡(2例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    70歳代の男性で肺結核。咳がみられた。
    《都城保健所》
    70歳代の男性で肺結核。咳、痰がみられた。
    《延岡保健所》
    • 2歳の女児で無症状病原体保有者。
    • 80歳代の女性で疑似症患者。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病3例が都城(1例)、小林(2例)保健所から報告された。
    《都城保健所》
    50歳代の男性で頭痛、発熱、刺し口、発疹がみられた。IgM抗体検出。山仕事中。
    《小林保健所》
    • 60歳代の男性で頭痛、発熱、発疹がみられた。IgM抗体検出。
    • 40歳代の男性で刺し口、発疹がみられた。IgM抗体検出。
  • 5類感染症
    急性脳炎1例が宮崎市保健所から報告された。
    40歳代女性で病原体はインフルエンザA(H1N1)pdm。発熱、意識障害がみられた。

【1週】

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核2例が宮崎市(1例)、延岡(1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    70歳代の男性で肺結核。発熱がみられた。
    《延岡保健所》
    30歳代の女性で無症状病原体保有者。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    報告なし。

全国平成21年第52週、53週の発生動向

【52週】

定点医療機関あたりの患者報告総数は33.1で、前週比94%と減少した。52週に増加した主な疾患は感染性胃腸炎、RSウイルス、で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

【53週】

定点医療機関あたりの患者報告総数は18.5で、前週比56%と減少した。53週に増加した主な疾患はなかった。減少した主な疾患はインフルエンザ、感染性胃腸炎、水痘であった。

インフルエンザの報告数は 48,128人(10.2)で前週比52%と減少した。地域別では沖縄県(54.9)、岐阜県(23.4)、福井県(22.7)からの報告が多かった。年齢別では5歳以下が全体の25%、6歳から9歳が17%、10歳から14歳が13%、15歳から19歳が8%、20歳代から50歳代が35%、60歳以上が2%を占めた。

全数把握対象疾患
【52週】
  • 1類感染症
    報告なし
  • 2類感染症
    結核315例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢1例、 腸管出血性大腸菌感染症18例
  • 4類感染症
    A型肝炎2例、オウム病1例、つつが虫病23例、デング熱1例、レジオネラ症6例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢12例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎4例、後天性免疫不全症候群11例、梅毒5例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例、風しん1例、麻しん2例

【53週】

  • 1類感染症
    報告なし
  • 2類感染症
    結核132例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢1例、腸管出血性大腸菌感染症16例
  • 4類感染症
    つつが虫病13例、レジオネラ症3例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢5例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎5例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、後天性免疫不全症候群4例、ジアルジア症1例、梅毒3例、破傷風1例、麻しん2例

インフルエンザ情報《県内第53・週1週、全国第52週・53週(再掲)》

県内第53週、1週インフルエンザ発生動向

第53週(平成21年12月28日〜1月3日)の報告は1,234人(定点あたり20.9)で、年末年始の影響により前週比47%と大幅に減少した。第1週(平成22年1月4日〜1月10日)の報告は1,023人(定点あたり17.3)で、前週比83%と減少した(図1)。小林(35.8)・延岡(22.7)・都城(19.9)・日南(18.4)保健所からの報告が多く、小林保健所管内では引き続き警報レベルを超えている(図2)。年齢別では5歳以下が全体の36%、6-9歳が17%、10-14歳が12%、15-19歳が6%、20歳代-50歳代が27%、60歳以上が2%を占めた(図3)。

全国第52週、53週インフルエンザ発生動向

第52週(平成21年12月14日〜12月20日)は94,228人(19.6)の報告があり、前週比87%と減少した。第53週(平成21年12月21日〜12月27日)は48,128人(10.2)の報告があり、前週比52%と大幅に減少した。沖縄県(54.9)、岐阜県(23.4)、福井県(22.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の25%、6-9歳が17%、10-14歳が13%、15-19歳が8%、20歳代から50歳代が35%、60歳以上が2%を占めた。

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