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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第4号

第13巻第4号[宮崎県4週(1/24〜1/30、全国3週(1/17〜1/23)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第4週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は4,563人(定点あたり91.8)で、前週比96%であった。

前週に比べ増加した主な疾患は伝染性紅斑と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘であった。

伝染性紅斑の報告数は47人(1.3)で前週比147%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.21)の約6.2倍と多い。中央(3.0)、高鍋(2.8)、高千穂(2.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では2歳から6歳で全体の約7割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は70人(1.9)で前週比140%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.1)の約1.8倍である。日南・中央(各9.0)保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では2歳から5歳で全体の約7割を占めた。

インフルエンザの報告数は3,592人(60.9)で前週比94%と減少した。県全体で警報レベルを超え、延岡(104.1)、小林(75.2)、日南(65.4)保健所からの報告が多かった。年齢別では5歳以下が全体の35%、6-9歳が26%、10-14歳が18%、15-19歳が4%、20-50歳代が15%、60歳以上が2%を占めた。

マイコプラズマ肺炎1人が延岡保健所から報告された。10歳代の女子で原因菌はMycoplasma pneumoniae であった。

クラミジア肺炎1人が高鍋保健所から報告された。1歳の女児で原因菌はChlamydophila pneumoniae であった。

感染性胃腸炎の集団発生(平成23年1月24日〜平成23年1月30日まで)

感染性胃腸炎の集団発生はありませんでした。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核4例が宮崎市(3例)、日南(1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    • 80 歳代の男性で肺結核。
    • 70歳代の女性で肺結核。咳、痰、発熱がみられた。
    • 70 歳代の女性でその他の結核(骨結核)。胸部皮下腫瘤がみられた。
    《日南保健所》
    30歳代の男性で肺結核。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が都城保健所から報告された。20歳代の男性で、原因菌のO血清型は不明(VT1産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    • アメーバ赤痢1例が宮崎市保健所から報告された。60歳代の男性で腸管及び腸管外アメーバ症。下痢、腹痛、発熱、右季肋部痛、肝膿瘍がみられた。
    • 梅毒1例が小林保健所から報告された。30歳代の男性で早期顕症梅毒II期。口内炎がみられた。

全国第3週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は43.8で、前週比152%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した疾患は流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザの報告数は130,515人(26.4)で、前週比218%と増加した。宮崎県(64.5)、沖縄県(63.2)、福岡県(49.0)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の27%、6-9歳が21%、10-14歳が17%、15-19歳が6%、20-50歳代が27%、60歳以上が2%を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,133人(2.0)で、前週比135%と増加した。例年同時期の約1.2倍である。石川県(6.5)、山形県(4.8)、新潟県(4.6)からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳で全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核315例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢1例、腸管出血性大腸菌感染症12例
  • 4類感染症
    E型肝炎1例、A型肝炎6例、つつが虫病2例、デング熱2例、レジオネラ症9例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢13例、ウイルス性肝炎5例、急性脳炎6例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群17例、梅毒9例、風しん3例、麻しん8例

インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)》

県内第4週インフルエンザ発生動向

平成23年1月24日〜1月30日までの1週間で3,592人(定点あたり60.9)の報告があり、前週に比べ94%とやや減少した(図1)。すべての保健所が警報レベルを超え、特に延岡(104.1)・小林(75.2)・日南(65.4)保健所からの報告数が多かった(図2)。年齢別では5歳以下が全体の35%、6-9歳が26%、10-14歳が18%、15-19歳が4%、20-50歳代が15%、60歳以上が2%を占めた(図3)。

全国第3週インフルエンザ発生動向

平成23年1月17日〜1月23日までの1週間で130,515人(26.4)の報告があり、前週比218%と増加した。宮崎県(64.5)、沖縄県(63.2)、福岡県(49.0)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の27%、6-9歳が21%、10-14歳が17%、15-19歳が6%、20-50歳代が27%、60歳以上が2%を占めた。

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