定点医療機関からの報告総数は2,320人（定点あたり53.2）で、前週比72％と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザと　RSウイルス感染症であった。
咽頭結膜熱の報告数は34人（0.97）で前週比200％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（0.51）の約1.9倍であった。延岡（4.0）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では2歳から6歳で全体の約8割を占めた。全て8歳以下の報告であった。

水痘の報告数は147人（4.2）で前週比129％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（4.2）とほぼ同数であった。高鍋（9.5）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では1歳から3歳で全体の約7割を占めた。

インフルエンザの報告数は1,267人（21.8）で前週比52％と減少した。小林（31.8）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている。年齢別では5歳以下が全体の41％、6-9歳が26％、10-14歳が14％、15-19歳が2％、20-50歳代が15％、60歳以上が2％を占めた。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核4例が宮崎市（3例）､都城（1例）保健所から報告された。
  《宮崎市保健所》
  • 60 歳代の男性で肺結核。咳、発熱がみられた。
  • 60歳代の女性で肺結核。
  • 20 歳代の男性で疑似症患者。血痰がみられた。
  《都城保健所》
  20歳代の女性で結核性胸膜炎。発熱、胸痛がみられた。
• 3類感染症
  腸管出血性大腸菌感染症1例が都城保健所から報告された。7歳の女児で無症状病原体保有者。原因菌はO111（VT1、VT2産生）。
• 4類感染症
  報告なし。
• 5類感染症
  報告なし。

定点医療機関あたりの患者報告総数は45.8で、前週比94％と減少した。今週増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は百日咳であった。

流行性耳下腺炎の報告数は2,829人（0.9）で、前週比108％と増加した。長野県（4.9）、香川県（2.6）、宮崎県（2.2）からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

インフルエンザの報告数は143,035人（28.9）で、前週比91％と減少した。長崎県（44.1）、宮崎県（42.3）、群馬県（41.2）からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の29％、6-9歳が25％、10-14歳が16％、15-19歳が4％、20-50歳代が23％、60歳以上が3％を占めた。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核336例
• 3類感染症
  細菌性赤痢7例、腸管出血性大腸菌感染症12例
• 4類感染症
  E型肝炎1例、A型肝炎19例、チクングニア熱1例、デング熱2例、レジオネラ症6例
• 5類感染症
  アメーバ赤痢11例、ウイルス性肝炎4例、急性脳炎6例、クロイツフェルト・ヤコブ病2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群9例、ジアルジア症2例、梅毒7例、風しん1例、麻しん10例
  

平成23年2月7日〜2月13日までの1週間で1,267人（定点あたり21.8）の報告があり、前週に比べ52％と減少した（図１-1,2）。小林（31.8）・中央（29.0）・延岡（26.3）保健所からの報告数が多く（図2）、小林保健所管内では引き続き警報レベルを超している。年齢別では5歳以下が全体の41％、6-9歳が26％、10-14歳が14％、15-19歳が2％、20-50歳代が15％、60歳以上が2％を占めた（図3）。

平成23年1月31日〜2月6日までの1週間で143,035人（28.9）の報告があり、前週比91％と減少した。長崎県（44.1）、宮崎県（42.3）、群馬県（41.2）からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の29％、6-9歳が25％、10-14歳が16％、15-19歳が4％、20-50歳代が23％、60歳以上が3％を占めた。

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宮崎県感染症週報2011年6号（PDFファイル / 287KB）

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