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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第8号

第13巻第8号[宮崎県8週(2/21〜2/27)、全国7週(2/14〜2/20)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第8週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,927人(定点あたり49.6)で、前週比100%であった。

前週に比べ増加した主な疾患は伝染性紅斑とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎であった。

伝染性紅斑の報告数は101人(2.8)で前週比180%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.23)の約12倍と多い。県全体で警報レベルを超えており、高鍋(6.0)、宮崎市(5.0)、中央(3.0)保健所からの報告が多かった。年齢別では4歳から5歳で全体の約4割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は228人(6.3)で前週比136%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.5)の約2.6倍と多い。延岡(26.3)、日南(9.0)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では4歳から7歳で全体の約6割を占めた。

インフルエンザの報告数は528人(9.0)で前週比65%と減少した。宮崎市(15.8)、高鍋(12.3)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の41%、6-9歳が33%、10-14歳が14%、15-19歳が2%、20-50歳代が8%、60歳以上が2%を占めた。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

※伝染性紅斑は第8週において流行警報開始基準値2を上回ったので流行警報が発令されました。

感染性胃腸炎の集団発生(平成23年2月21日〜平成23年2月27日まで)

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核10例が都城(5例)、宮崎市(3例)、高鍋・日向(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    • 80 歳代の女性で無症状病原体保有者。
    • 60歳代の男性で肺結核。咳、痰がみられた。
    • 80 歳代の女性で肺結核。発熱がみられた。
    《都城保健所》
    • 80歳代の男性で肺結核。咳、呼吸困難がみられた。
    • 60歳代の男性で肺結核。咳、痰、呼吸困難がみられた。
    • 30歳代の女性で肺結核。
    • 10歳代の男子で疑似症患者。咳、痰、発熱、胸痛がみられた。
    • 80歳代の男性で肺結核。咳がみられた。
    《高鍋保健所》
    60歳代の男性で肺結核。発熱、呼吸困難がみられた。
    《日向保健所》
    50歳代の男性で無症状病原体保有者。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    破傷風1例が宮崎市保健所から報告された。50歳代の男性で筋肉のこわばり、開口障害、発語障害がみられた。

全国第7週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は33.7で、前週比91%と減少した。今週増加した主な疾患は流行性耳下腺炎と咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

流行性耳下腺炎の報告数は3,085人(1.0)で、前週比132%と増加した。長野県(5.3)、香川県(3.3)、宮崎県(3.1)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

咽頭結膜熱の報告数は1,255人(0.4)で、前週比114%と増加した。富山県(2.2)、福井県(1.4)、沖縄県(0.94)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約8割を占めた。

インフルエンザの報告数は80,667人(16.4)で、前週比76%と減少した。愛知県(32.3)、富山県(29.9)、山口県(28.0)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6-9歳が29%、10-14歳が17%、15-19歳が3%、20-50歳代が18%、60歳以上が3%を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核314例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢3例、腸管出血性大腸菌感染症10例、腸チフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎6例、つつが虫病2例、デング熱2例、レジオネラ症7例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢10例、ウイルス性肝炎1例、急性脳炎1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例、後天性免疫不全症候群15例、ジアルジア症1例、梅毒10例、風しん1例、麻しん5例

インフルエンザ情報《県内第8週、全国第7週(再掲)》

県内第8週インフルエンザ発生動向

平成23年2月21日〜2月27日までの1週間で528人(定点あたり9.0)の報告があり、前週に比べ65%と減少した(図1-1,2)。宮崎市(15.8)・高鍋(12.3)保健所からの報告数が多い(図2)。年齢別では5歳以下が全体の41%、6-9歳が33%、10-14歳が14%、15-19歳が2%、20-50歳代が8%、60歳以上が2%を占めた(図3)。

全国第7週インフルエンザ発生動向

平成23年2月14日〜2月20日までの1週間で80,667人(16.4)の報告があり、前週比76%と減少した。愛知県(32.3)、富山県(29.9)、山口県(28.0)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6-9歳が29%、10-14歳が17%、15-19歳が3%、20-50歳代が18%、60歳以上が3%を占めた。

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