定点医療機関からの報告総数は2,460人（定点あたり56.5）で、前週比93％と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とインフルエンザであった。

流行性耳下腺炎の報告数は102人（2.8）で前週比128％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値（1.5）の約2倍と多い。日南（10.7）保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では2歳から6歳で全体の約7割を占めた。

インフルエンザの報告数は1,301人（22.1）で前週比84％と減少した。延岡（34.0）、宮崎市（30.1）保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では5歳以下が全体の45％、6-9歳が32％、10-14歳が13％、15-19歳が1％、20-50歳代が8％、60歳以上が1％を占めた。

マイコプラズマ肺炎3人が都城・延岡・高鍋（各1人）保健所から報告された。患者は2歳と9歳の女児、2歳の男児で原因菌は Mycoplasma pneumoniae であった。

感染性胃腸炎の集団発生はありませんでした。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  報告なし。
• 3類感染症
  腸管出血性大腸菌感染症1例が宮崎市保健所から報告された。5歳の女児で腹痛、血便がみられた。原因菌のO血清型は不明。（VT1産生）。
• 4類感染症
  報告なし。
  
• 5類感染症
  後天性免疫不全症候群1例が延岡保健所から報告された。30歳代の男性で無症候性キャリア。
  

定点医療機関あたりの患者報告総数は24.4で、前週比93％と減少した。今週増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

伝染性紅斑の報告数は2,066人（0.67）で、前週比146％と増加した。石川県（2.5）、山形県（1.9）、宮崎県（1.8）からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳で全体の約6割を占めた。

インフルエンザの報告数は48,290人（10.0）で、前週比81％と減少した。宮崎県（26.4）、大分県（25.7）、石川県（21.1）からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の35％、6-9歳が32％、10-14歳が16％、15-19歳が2％、20-50歳代が13％、60歳以上が2％を占めた。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核328例
• 3類感染症
  細菌性赤痢2例、腸管出血性大腸菌感染症4例
• 4類感染症
  A型肝炎2例、オウム病3例、つつが虫病1例、デング熱1例、マラリア1例、レジオネラ症8例
• 5類感染症
  アメーバ赤痢6例、ウイルス性肝炎2例、急性脳炎2例、クリプトスポリジウム症1例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例、後天性免疫不全症候群6例、ジアルジア症2例、梅毒10例、風疹4例、麻しん7例

平成23年4月4日〜4月10日までの1週間で1,301人（定点あたり22.1）の報告があり、前週に比べ84％と減少した（図１-1,2）。延岡（34.0）、宮崎市（30.1）保健所からの報告が多く警報レベルを超えている（図2）。年齢別では5歳以下が全体の45％、6-9歳が32％、10-14歳が13％、15-19歳が1％、20-50歳が8％、60歳以上が1％を占めた（図3）。

平成23年3月28日〜4月3日までの1週間で48,290人（10.0）の報告があり、前週比81％と減少した。宮崎県（26.4）、大分県（25.7）、石川県（21.1）からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の35％、6-9歳が32％、10-14歳が16％、15-19歳が2％、20-50歳代が13％、60歳以上が2％を占めた。

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宮崎県感染症週報2011年14号（PDFファイル / 375KB）

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