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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第31号

第13巻第31号[宮崎県31週(8/1〜8/7)、全国30週(7/25〜7/31)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第31週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は997人(定点あたり30.6)で、前週比87%と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と伝染性紅斑で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナであった。

RSウイルス感染症の報告数は27人(0.75)で前週比208%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.05)の約15倍である。延岡(1.8)、都城(1.5)保健所からの報告が多く、全て3歳以下の報告であった。

伝染性紅斑の報告数は67人(1.9)で前週比172%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.27)の約7倍である。延岡(5.8)、日向(3.3)、日南(2.3)保健所からの報告が多く、警報レベルを超えている。年齢別では2歳から7歳で全体の約8割を占めた。

細菌性髄膜炎1人が宮崎市保健所から報告された。患者は2ヶ月の男児であった。

マイコプラズマ肺炎1人が延岡保健所から報告された。患者は13歳の女子で原因菌はMycoplasma pneumoniae であった。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患
疾患別流行警報開始基準値超過疾患


全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核5例が高鍋(2例)、宮崎市・都城・中央(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    70歳代の女性で無症状病原体保有者。
    《都城保健所》
    90歳代の女性で結核性胸膜炎。発熱、体重減少がみられた。
    《高鍋保健所》
    • 70歳代の男性で結核性心膜炎。
    • 50歳代の男性結核性胸膜炎。右胸水がみられた。
    《中央保健所》
    80歳代の男性で肺結核。発熱がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症3例が日南(2例)、宮崎市(1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    50歳代の女性で無症状病原体保有者。原因菌のO血清型は不明(VT1産生)。
    《日南保健所》
    • 2歳の女児で腹痛、血便、発熱がみられた。原因菌はO157(VT1、VT2産生)。
    • 60歳代の男性で無症状病原体保有者。原因菌はO157(VT1、VT2産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    報告なし。

全国第30週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は22.2で、前週比100%であった。今週増加した主な疾患はRSウイルス感染症と伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

RSウイルス感染症の報告数は678人(0.22)で、前週比138%と増加した。沖縄県(1.3)、大阪府(0.71)、鹿児島県(0.64)からの報告が多く、年齢別では2歳以下で全体の約9割を占めた。

伝染性紅斑の報告数は1,902人(0.61)で、前週比136%と増加した。福島県(1.6)、愛知県・徳島県(1.3)、長野県・宮崎県(1.1)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核320例
  • 3類感染症
    コレラ1例、細菌性赤痢4例、腸管出血性大腸菌感染症208例、腸チフス1例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎2例、つつが虫病1例、デング熱1例、日本紅斑熱3例、マラリア1例、レジオネラ症12例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢5例、ウイルス性肝炎3例、急性脳炎3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群19例、ジアルジア症1例、梅毒7例、破傷風2例、風疹6例、麻しん4例

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