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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第39号

第13巻第39号[宮崎県39週(9/26〜10/2)、全国38週(9/19〜9/25)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第38週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は618人(定点あたり18.9)で、前週比124%と増加した。

前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は水痘であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は46人(1.3)で前週比230%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.0)の約1.3倍である。延岡(6.0)・日南(2.0)保健所からの報告が多く、年齢別では5〜7歳で全体の約4割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は81人(2.3)で前週比198%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.7)の約1.4倍である。日南(5.0)・宮崎市(4.2)保健所からの報告が多く、年齢別では2〜5歳で全体の約6割を占めた。

マイコプラズマ肺炎2人が延岡・高鍋(各1人)保健所から報告された。患者は4歳の女児と8歳の女子で病原体はMycoplasma pneumoniae であった。

クラミジア肺炎1人が高鍋保健所から報告された。4歳の女児で、病原体はChlamydophila pneumoniae であった。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

疾患別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核2例が宮崎市・延岡(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    60歳代の男性で肺結核。咳がみられた。
    《延岡保健所》
    80歳代の男性で肺結核。痰、発熱がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が都城保健所から報告された。60歳代の女性で腹痛、血便がみられた。原因菌のO血清型はO145(VT1、VT2産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎(B型)1例が延岡保健所から報告された。40歳代の男性で全身倦怠感、発熱、肝機能異常がみられた。
全数把握対象疾患累積報告数(2011年第1週〜39週)

( )内は今週届出分、再掲

動物感染症累積報告数(2011年第1週〜39周)(参考)

全国第38週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は10.1で、前週比76%と減少した。今週増加した疾患はなかった。減少した主な疾患は伝染性紅斑とヘルパンギーナであった。

RSウイルス感染症の報告数は1,336人で、前週比96%と横ばいであった。大阪府(173人)、東京都(104人)、宮崎県(95人)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核261例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢11例、腸管出血性大腸菌感染症46例、腸チフス1例、パラチフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎1例、つつが虫病1例、デング熱2例、日本紅斑熱4例、マラリア4例、レジオネラ症8例、レプトスピラ1例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢9例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群9例、ジアルジア症1例、梅毒2例、破傷風1例、風しん1例、麻しん3例

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