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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第43号

第13巻第43号[宮崎県43週(10/24〜10/30)、全国42週(10/17〜10/23)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第43週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は536人(定点あたり16.9)で、前週比93%と減少した。

前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は水痘であった。

RSウイルス感染症の報告数は47人(1.3)で前週比127%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.6)の約8割である。日向(3.5)保健所からの報告が多く、年齢別では2歳以下で全体の約9割を占めた。

マイコプラズマ肺炎3人が日南(2人)・延岡(1人)保健所から報告された。患者は5歳の男児、10歳の女子、50歳代の女性で病原体はMycoplasma pneumoniae であった。

疾患別流行警報開始基準値超過疾患

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核7例が宮崎市(4例)、都城・延岡・日南(各1例)保健所から報告された。
    《宮崎市保健所》
    • 60歳代の女性で肺結核。咳がみられた。
    • 60歳代の男性でその他の結核(結核性胸膜炎)。呼吸困難がみられた。
    • 70歳代の男性で肺結核。低血糖発作がみられた。
    • 70歳代の男性で肺結核。咳、痰、発熱がみられた。
    《都城保健所》
    80歳代の女性で疑似症患者。発熱がみられた。
    《延岡保健所》
    90歳代の男性でその他の結核(結核性胸膜炎)。咳、痰、発熱、胸痛、呼吸困難がみられた。
    《日南保健所》
    80歳代の男性で肺結核。咳、痰がみられた。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が高鍋保健所から報告された。50歳代の男性で無症状病原体保有者。原因菌のO血清型はO157(VT2産生)。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    報告なし。
全数把握対象疾患累積報告数(2011年第1週〜43週)

( )内は今週届出分、再掲

動物感染症累積報告数(2011年第1週〜43周)(参考)

全国第42週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は10.8で、前週比110%と増加した。今週増加した主な疾患は水痘と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病であった。

水痘の報告数は2,956人(0.94)で、前週比159%と増加した。島根県(2.0)、福井県(1.9)、青森県(1.8)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約8割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は2,433人(0.78)で、前週比130%と増加した。宮崎県・佐賀県(各2.3)、 山形県・鳥取県・愛媛県(各2.1)からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳で全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核385例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢9例、腸管出血性大腸菌感染症55例、腸チフス1例
  • 4類感染症
    A型肝炎1例、つつが虫病6例、デング熱3例、日本紅斑熱2例、マラリア1例、レジオネラ症13例、レプトスピラ症2例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢13例、急性脳炎2例、クロイツフェルト・ヤコブ病3例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例、後天性免疫不全症候群19例、梅毒14例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例、風しん4例、麻しん6例

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