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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2011年第51号

第13巻第51号[宮崎県51週(12/19〜12/25)、全国50週(12/12〜12/18)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第51週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,233人(定点あたり35.1)で、前週比114%と増加した。

前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザの報告数は67人(1.1)で前週比291%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(10.9)より少ない。延岡(3.7)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の52%、6歳から9歳が25%、10歳代が8%、20歳以上が15%であった。

感染性胃腸炎の報告数は712人(19.8)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(19.7)と同程度である。日南(39.3)・小林(37.3)・中央(31.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約6割を占めた。

無菌性髄膜炎1人が日南保健所から報告された。患者は6歳の男児で、病原体は Mumps virus であった。

マイコプラズマ肺炎2人が宮崎市・日南保健所から報告された。患者は9歳、80歳代で病原体はMycoplasma pneumoniae であった。

クラミジア肺炎1人が高鍋保健所から報告された。患者は11歳の女子で病原体はChlamydophila pneumoniae であった。

疾患別流行警報開始基準値超過疾患

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例が都城(2例)、日南(1例)保健所から報告された。
    《都城保健所》
    • 70歳代の男性で肺結核。咳、痰がみられた。
    • 80歳代の男性で肺結核。咳、痰、発熱がみられた。
    《日南保健所》
    60歳代の女性で無症状病原体保有者。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例が日南保健所から報告された。2歳の女児で水様性下痢がみられた。原因菌のO血清型はO103(VT1産生)。
  • 4類感染症
    つつが虫病2例が小林保健所から報告された。
    • 40歳代の男性で発熱、刺し口、発しんがみられた。山林で作業中に刺された。
    • 50歳代の女性で頭痛、発熱、刺し口、発しんがみられた。
  • 5類感染症
    報告なし。
全数把握対象疾患累積報告数(2011年第1週〜51週)

( )内は今週届出分、再掲

動物感染症累積報告数(2011年第1週〜51週)(参考)

全国第50週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は25.1で、前週比122%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザ、感染性胃腸炎、水痘で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は9,738人(2.0)で、前週比178%と増加した。宮城県(18.2)、愛知県(10.3)、三重県(9.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が32%、10歳から14歳が19%、15歳から19歳が2%、20歳以上が17%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は36,673人(11.7)で、前週比130%と増加した。東京都(20.1)、山形県(19.0)、神奈川県(18.1)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約半数を占めた。

水痘の報告数は8,499人(2.7)で、前週比123%と増加した。山形県(5.9)、福井県(5.1)、岩手県・宮崎県(各4.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核337例
  • 3類感染症
    細菌性赤痢3例、腸管出血性大腸菌感染症42例
  • 4類感染症
    つつが虫病22例、日本紅斑熱2例、ブルセラ症1例、ライム病1例、レジオネラ症6例、レプトスピラ症1例
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢10例、急性脳炎4例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群16例、ジアルジア症2例、梅毒15例、風しん3例、麻しん2例

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