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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第5号

第14巻第5号[宮崎県5週(1/30〜2/5)、全国4週(1/23〜1/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第5週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は3,981人(定点あたり78.9)で、前週比115%と増加した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎であった。

【インフルエンザ】

  • 報告数は3,211人(55.4)で前週比144%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(28.6)の約2倍である。都城(77.4)・小林(66.4)保健所からの報告が多い。年齢分布を[図]に示す。

【基幹定点からの報告】

  • マイコプラズマ肺炎
    宮崎市(2人)、延岡・日南(各1人)保健所から報告された。患者は3歳、4歳、8歳、14歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae であった。
保健所別流行警報開始基準値超過疾患

※流行警報開始基準値:インフルエンザ(30.0)、感染性胃腸炎(20.0)

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核5例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    急性脳炎1例(平成23年分)。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜5週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部)(H24年1月24日〜2月6日までに検出)

細菌

  • 当所において今年度初めてSalmonella Enteritidis(SE)が同定された。国立感染症情報センターによると、SEはサルモネラ属菌の中で最も多く検出されている血清群であり、当所でも2001年から2010年まで最も多く分離されていた血清群である。今年度、本県におけるSEの検出数が少ない理由は不明であるが、全国的に見ても、本年度は昨年度に比べてサルモネラ属菌、SEいずれも検出数が減少している。
ウイルス

  • インフルエンザと診断された小児2名および成人5名からインフルエンザAH3型が検出された。小児のうち1名は、急性脳症疑いであった。また、別の小児からインフルエンザB型が検出された。インフルエンザB型の検出は、本県で今シーズン初であった。

全国第4週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は52.6で、前週比126%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

インフルエンザの報告数は177,290人(36.0)で、前週比158%と増加した。全国でも警報レベル(30.0)を超えた。福井県(74.9)、高知県(66.7)、愛知県(60.5)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が29%、10歳から14歳が21%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が14%、60歳以上が3%を占めた。

全数把握対象疾患


インフルエンザ情報《県内第5週、全国第4週(再掲)》

県内第5週インフルエンザ発生動向

平成24年1月30日〜2月5日までの1週間で3,211人(定点あたり55.4)の報告があり、前週の約1.4倍に増加した(図1)。都城(77.4)・小林(66.4)保健所からの報告が多い(図2)。年齢分布を(図3)に示す。

全国第4週インフルエンザ発生動向

平成24年1月23日〜1月29日までの1週間で177,290人(36.0)の報告があり、前週比158%と増加した。全国でも警報レベル(30.0)を超えた。福井県(74.9)、高知県(66.7)、愛知県(60.5)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が29%、10歳から14歳が21%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が14%、60歳以上が3%を占めた。

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