所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第10号

第14巻第10号[宮崎県第10週(3/5〜3/11)全国第9週(2/27〜3/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第10週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,635人(定点あたり37.2)で、前週比91%と減少した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

【インフルエンザ】

  • 報告数は899人(15.2)で前週比70%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)の約9割である。延岡(29.1)・小林(25.8)保健所からの報告が多い。年齢分布を(図)に示す。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は354人(9.8)で前週比124%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)の約6割である。小林(20.3)・日南(14.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約半数を占めた。

【基幹定点からの報告】

  • マイコプラズマ肺炎
    高鍋(1人)保健所から報告された。患者は5歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae であった。
  • クラミジア肺炎
    高鍋(1人)保健所から報告された。患者は5歳で、病原体はChlamydophila pneumoniae であった。
保健所別流行警報開始基準値超過疾患

流行警報開始基準値:感染性胃腸炎(20.0)、流行性耳下腺炎(6.0)

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核7例。
  • 3類感染症・4類感染症・5類感染症 : 報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜10週)

( )内は今週届出分、再掲

全国第9週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は37.7で、前週比87%と減少した。今週大きく増加した主な疾患はなく、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザの報告数は117,012人(23.7)で、前週比82%と減少した。新潟県(38.9)、秋田県(37.5)、埼玉県(36.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が31%、10歳から14歳が18%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が14%、60歳以上が4%を占めた。

全数把握対象疾患


月報告対象疾患の発生動向 <2月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は30人(2.3)で、前月比91%と減少した。また、昨年2月(3.1)の約8割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数19人(1.5)で、前月の約9割、前年の約7割であった。日向(3.0)、都城(2.5)保健所からの報告が多く、男性7人・女性12人で、20歳代が全体の約6割、30歳代が約2割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数6人(0.46)で、前月の約8割、前年の約1.5倍であった。男性3人・女性3人で、20歳代が全体の半数を占めた。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前年の半数であった(前月は報告なし)。30歳代の男性であった。
  • 淋菌感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の約1.3倍、前年の半数であった。全て男性で、20歳代が2人、30歳代・60歳代がそれぞれ1人であった。

【全国】定点医療機関総数:966
定点医療機関からの報告総数は3,543人(3.7)で、前月比92%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,773人(1.8)で前月比96%、性器ヘルペスウイルス感染症646人(0.67)で前月比91%、尖圭コンジローマ400人(0.41)で前月比93%、淋菌感染症724人(0.75)で前月比86%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は21人(3.0)で前月の約7割であった。また、昨年2月(3.0)と同程度であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数18人(2.6)で、前月の約8割、前年の約1.1倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数3人(0.43)で、前月の約8割、前年の約6割であった。5歳未満が2人、70歳以上が1人であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告はなかった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:467
定点医療機関からの報告総数は2,292人(4.9)で、前月比100%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,955人(4.2)で前月比102%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症296人(0.63)で前月比83%、薬剤耐性緑膿菌感染症39人(0.08)で前月比114%、薬剤耐性アシネトバクター感染症2人であった。

インフルエンザ情報《県内第10週、全国第9週(再掲)》

県内10週インフルエンザ発生動向

平成24年3月5日〜3月11日までの1週間で899人(定点あたり15.2)の報告があり、前週の約7割に減少した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(17.4)の約9割である。延岡(29.1)・小林(25.8)保健所からの報告が多い(図2)。年齢分布を(図3)に示す。

※警報終息基準値は定点当たり10.0となっています。

全国第9週インフルエンザ発生動向

平成24年2月27日〜3月4日までの1週間で117,012人(23.7)の報告があり、前週比82%と減少した。新潟県(38.9)、秋田県(37.5)、埼玉県(36.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が31%、10歳から14歳が18%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が14%、60歳以上が4%を占めた。

PDFファイルダウンロード



宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930