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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第15号

第14巻第15号[宮崎県第15週(4/9〜4/15)全国第14週(4/2〜4/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第15週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,285人(定点あたり33.2)で、前週比119%と増加した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘であった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は116人(3.2)で前週比149%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.8)の約1.2倍である。延岡(9.8)、日向(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から7歳が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は552人(15.3)で前週比124%と2週連続で増加した。例年同時期の定点あたり平均値(15.6)と同程度である。都城(23.8)、小林(21.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

基幹定点からの報告
  • 細菌性髄膜炎
    宮崎市(1人)保健所から報告された。患者は5歳で、病原体は不明。
  • マイコプラズマ肺炎
    高鍋(1人)保健所から報告された。患者は10歳で、病原体は Mycoplasma pneumoniae
流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜15週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)(平成24年4月16日までに検出)

ウイルス

細菌

報告なし。

全国第14週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は19.0で、前週比82%と減少した。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

感染性胃腸炎の報告数は23,464人(7.5)で、前週比106%と増加した。愛媛県(14.8)、大分県(13.5)、福岡県(12.5)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約半数を占めた。

インフルエンザの報告数は29,736人(6.0)で、前週比60%と減少した。福井県(20.9)、福島県(13.6)、鳥取県(12.2)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の38%、6歳から9歳が21%、10歳から14歳が10%、15歳から19歳が4%、20歳から59歳が23%、60歳以上が4%を占めた。
全数把握対象疾患


月報告対象疾患の発生動向 <3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は32人(2.5)で、前月比107%と増加した。また、昨年3月(3.2)の約8割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数21人(1.6)で、前月の約1.1倍、前年の約8割であった。都城(3.0)保健所からの報告が多く、男性11人・女性10人で、30歳代が全体の約4割、20歳代が約3割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数3人(0.23)で、前月及び前年の半数であった。すべて女性で、10歳代後半・20歳代・40歳代がそれぞれ1人であった。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月の2倍、前年と同数であった。男性・女性それぞれ1人で、30歳代であった。
  • 淋菌感染症
    報告数6人(0.46)で、前月の1.5倍、前年の約8割であった。すべて男性で、20歳代と30歳代がそれぞれ3人であった。


【全国】定点医療機関総数:958
定点医療機関からの報告総数は3,794人(4.0)で、前月比108%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,953人(2.0)で前月比111%、性器ヘルペスウイルス感染症704人(0.73)で前月比109%、尖圭コンジローマ411人(0.43)で前月比105%、淋菌感染症726人(0.76)で前月比101%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は33人(4.7)で前月比157%と増加した。また、昨年3月(5.6)の約8割であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数28人(4.0)で、前月の約1.6倍、前年と同程度であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数2人(0.29)で、前月の約7割、前年の約3割であった。すべて5歳未満の報告であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告数3人(0.43)で前年と同数であった(前月は報告なし)。すべて70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:469
定点医療機関からの報告総数は2,259人(4.8)で、前月比98%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,924人(4.1)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症283人(0.60)で前月比95%、薬剤耐性緑膿菌感染症52人(0.11)で前月比138%、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告はなかった。

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