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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第19号

第14巻第19号[宮崎県第19週(5/7〜5/13)全国第18週(4/30〜5/6)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第19週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は894人(定点あたり25.7)で、前週比145%と増加した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は109人(3.0)で前週比163%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.6)の約1.2倍である。延岡(8.0)、日南(5.3)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から8歳で全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は409人(11.4)で前週比152%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(10.4)の約1.1倍である。日南(21.0)、延岡(16.0)、小林(15.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約4割を占めた。

基幹定点からの報告
  • 細菌性髄膜炎
    宮崎市(1人)保健所から報告された。患者は5歳で病原体は不明。
  • マイコプラズマ肺炎
    延岡(1人)保健所から報告された。患者は19歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae
流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核4例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症
    急性脳炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜19週)

( )内は今週届出分、再掲

全国第18週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は11.1で、前週比53%と減少した。今週増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はインフルエンザ、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

感染性胃腸炎の報告数は16,214人(5.2)で、前週比50%と減少した。島根県(12.0)、香川県(11.0)、徳島県(10.8)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

インフルエンザの報告数は7,388人(1.5)で、前週比40%と減少した。沖縄県(11.7)、福井県(5.1)、岩手県(4.3)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の26%、6歳から9歳が25%、10歳から14歳が19%、15歳から19歳が7%、20歳以上が23%を占めた。

全数把握対象疾患


月報告対象疾患の発生動向 <4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は36人(2.8)で、前月比113%と増加した。また、昨年4月(3.4)の約8割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数24人(1.9)で、前月の約1.1倍、前年の約9割であった。日向(5.0)保健所からの報告が多く、男性8人・女性16人で、20歳代が全体の約半数、30歳代が約4割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数5人(0.38)で、前月の約1.7倍、前年の約6割であった。すべて女性で、40歳代が2人、20歳代・30歳代・70歳以上がそれぞれ1人であった。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数3人(0.23)で、前月の1.5倍、前年の約8割であった。男性2人・女性1人で、20歳代・30歳代・60歳代がそれぞれ1人であった。
  • 淋菌感染症
    報告数4人(0.31)で、前月及び前年の約7割であった。すべて男性で、30歳代が3人、20歳代が1人であった。


【全国】定点医療機関総数:967
定点医療機関からの報告総数は3,500人(3.6)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,776人(1.8)で前月比90%、性器ヘルペスウイルス感染症675人(0.70)で前月比96%、尖圭コンジローマ381人(0.39)で前月比91%、淋菌感染症668人(0.69)で前月比91%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は32人(4.6)で前月比97%と横ばいであった。また、昨年4月(7.6)の約6割であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数29人(4.1)で、前月と同程度、前年の約8割であった。70歳以上が全体の約7割、60歳代が約2割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数2人(0.29)で、前月と同数、前年の約1割であった。0歳と30歳代の報告であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告数1人(0.14)で前月の約3割であった(前年同月は報告なし)。70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:467
定点医療機関からの報告総数は2,053人(4.4)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,690人(3.6)で前月比88%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症329人(0.70)で前月比117%、薬剤耐性緑膿菌感染症29人(0.06)で前月比55%、薬剤耐性アシネトバクター感染症5人(0.01)であった。

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