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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第20号

第14巻第20号[宮崎県第20週(5/14〜5/20)全国第19週(5/7〜5/13)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第20週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は878人(定点あたり25.0)で、前週比97%と横ばいであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はヘルパンギーナとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。

【ヘルパンギーナ】

  • 報告数は56人(1.6)で前週比200%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(0.99)の約1.6倍である。高鍋(4.5)、中央(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約8割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は149人(4.1)で前週比137%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.9)の約1.4倍である。延岡(14.3)、中央(6.0)保健所からの報告が多く、年齢別では2歳から5歳で全体の約6割を占めた。

基幹定点からの報告
  • マイコプラズマ肺炎
    延岡(1人)保健所から報告された。患者は2歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae
流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核5例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症3例。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症
    報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜20週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(平成24年5月22日までに検出 衛生環境研究所微生物部)

ウイルス

細菌

  • 下痢、血便、腹痛を呈した10代の男性から、血清型O157の腸管出血性大腸菌(EHEC)が分離された。
    O157が産生するベロ毒素(Verotoxin; VT)は大半がVT2のみ、もしくはVT1/VT2両方を産生する株である。
    一般にVT2はVT1よりも毒性が強いとされているため、VT2が検出された場合は重篤な病態への転帰に注意する必要がある。

全国第19週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は16.1で、前週比146%と増加した。今週増加した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

咽頭結膜熱の報告数は1,222人(0.39)で、前週比205%と増加した。佐賀県(1.2)、鹿児島県(1.1)、宮崎県(0.81)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から4歳が全体の約8割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は6,563人(2.1)で、前週比189%と増加した。富山県(4.1)、大分県(3.8)、鳥取県(3.5)からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳で全体の約半数を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は24,664人(7.8)で、前週比150%と増加した。福井県(14.5)、島根県(13.5)、香川県(13.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

全数把握対象疾患


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