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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第26号

第14巻第26号[宮崎県第26週(6/25〜7/1)全国第25週(6/18〜6/24)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第26週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は843人(定点あたり24.4)で、前週比109%と増加した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はへルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘と感染性胃腸炎であった。

【ヘルパンギーナ】

  • 報告数は285人(7.9)で前週比145%と増加し、流行警報レベル開始基準値(6.0)を超えた。例年同時期の定点あたり平均値(5.2)の約1.5倍である。延岡(26.0)、日南(16.7)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳で全体の約8割を占めた。

基幹定点からの報告
  • マイコプラズマ肺炎
    高鍋(1人)保健所から報告された。9歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae
流行警報開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    レジオネラ症1例。
  • 5類感染症
    破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜26週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成24年7月2日までに検出)

ウイルス

報告なし。

細菌

  • 患者2名から、LAMP法、PCR法でBordetella pertussis(百日咳)が検出され、そのうち1名は60代の成人であった。
    百日咳は小児科定点報告疾患であるにもかかわらず、近年では青年・成人層での増加傾向が目立ち、国内でも2010年第24週までの報告では20歳以上の報告が51.3%を占めている。(IDWR12巻 第24号)。
    成人の百日咳は臨床症状が多彩であること、菌の分離が困難であること、血清診断の解釈が難しいことなどから、遺伝子検査の併用が望まれる。
    ※当所では、百日咳菌の分離に加え、遺伝子検査も実施しておりますので、公衆衛生上、感染拡大防止の観点から検査が必要と思われる医療機関の先生方はご相談下さい。

全国第25週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は15.7で、前週比96%と横ばいであった。今週増加した主な疾患はヘルパンギーナと手足口病で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

ヘルパンギーナの報告数は4,513人(1.4)で、前週比163%と増加した。宮崎県(5.5)、三重県(5.4)、群馬県(4.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は1,464人(0.47)で、前週比134%と増加した。青森県(2.6)、新潟県(2.3)、福井県(2.2)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第25週)


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