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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第41号

第14巻第41号[宮崎県第41週(10/8〜10/14)全国第40週(10/1〜10/7)

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第41週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は551人(定点あたり16.8)で、前週比88%と減少した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は60人(1.7)で前週比162%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.1)の約1.6倍である。延岡(9.0)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳が全体の約6割を占めた。

【RSウイルス感染症】

  • 報告数は79人(2.2)で前週比51%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(1.7)の約1.3倍である。延岡(5.5)、日南(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の96%を占めた。

基幹定点からの報告
  • マイコプラズマ肺炎:都城・延岡(各1人)保健所から報告された。患者は7歳と10歳代。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核9例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    レジオネラ症1例。
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢1例、急性脳炎1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜41週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(宮崎県衛生環境研究所微生物部 平成24年10月16日までに検出)

ウイルス

報告なし。

細菌

全国第40週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は10.8で、前週比100%と横ばいであった。今週増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はヘルパンギーナとインフルエンザであった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は3,161人(1.0)で、前週比107%と増加した。北海道・山口県(各2.3)、福井県(2.1)からの報告が多く、年齢別では4歳から6歳が全体の約4割を占めた。

RSウイルス感染症の報告数は5,007人(1.6)で、前週比107%と増加した。佐賀県(5.5)、宮崎県(4.2)、福岡県(4.0)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第40週)

  • 風しん:東京都(15例)からの報告が多い。

月報告対象疾患の発生動向 <9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は34人(2.6)で、前月比70%と減少した。また、昨年9月(4.0)の約7割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数20人(1.5)で、前月の約6割、前年の約9割であった。都城(4.0)保健所からの報告が多く、20歳代・30歳代がそれぞれ全体の約4割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数8人(0.62)で、前月の約1.6倍、前年の約1.3倍であった。60歳代が全体の半数を占めた。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の約2割、前年の約1割であった。30歳代の男性であった。
  • 淋菌感染症
    報告数5人(0.38)で、前月の約8割、前年の約4割であった。すべて男性で20歳代が全体の約6割を占めた。


【全国】定点医療機関総数:971
定点医療機関からの報告総数は4,127人(4.3)で、前月比97%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,147人(2.2)で前月比98%、性器ヘルペスウイルス感染症697人(0.72)で前月比96%、尖圭コンジローマ475人(0.49)で前月比98%、淋菌感染症808人(0.83)で前月比95%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は29人(4.1)で前月比91%と減少した。また、昨年9月(3.4)の約1.2倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数27人(3.9)で、前月の約9割、前年の約1.4倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前年の約3割であった(前月報告なし)。70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月の約3割、前年と同程度であった。70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:469
定点医療機関からの報告総数は1,943人(4.2)で、前月比92%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,701人(3.6)で前月比91%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症220人(0.47)で前月比102%、薬剤耐性緑膿菌感染症22人(0.05)で前月比71%、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告はなかった。

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