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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第49号

第14巻第49号[宮崎県第49週(12/3〜12/9)全国第48週(11/26〜12/2)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,777人(定点あたり53.9)で、前週比107%と増加した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は171人(4.8)で前週比163%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(2.3)の約2.1倍である。宮崎市(8.7)、延岡(8.5)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から6歳が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は1,294人(35.9)で前週比104%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(14.9)の約2.4倍である。中央(61.0)、小林(60.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。
基幹定点からの報告
  • マイコプラズマ肺炎:延岡(1人)保健所から報告された。患者は5歳。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核4例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病7例。
  • 5類感染症
    報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜49週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成24年12月9日までに検出)

ウイルス(サーベイランス)

報告なし。

細菌

報告なし。

ノロウイルス検出情報(平成24年12月3日から12月9日までに検出)

8件の検査依頼があり、8件すべてからノロウイルスGUが検出された。

全国第48週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は26.7で、前週比129%と増加した。今週増加した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘で、減少した主な疾患は手足口病であった。

感染性胃腸炎の報告数は56,677人(18.0)で、前週比138%と増加した。鹿児島県(37.4)、宮崎県(34.7)、福井県(33.6)からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

水痘の報告数は5,448人(1.7)で、前週比118%と増加した。山形県(3.8)、宮崎県・宮城県(各3.6)、新潟県(3.2)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第48週)

月報告対象疾患の発生動向 <11月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は36人(2.8)で、前月比82%と減少した。また、昨年11月(2.9)の約9割であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数24人(1.9)で、前月の約9割、前年と同程度であった。都城・日向(各3.0)保健所からの報告が多く、20歳代・30歳代が全体のそれぞれ約3割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数6人(0.46)で、前月の約8割、前年の約1.5倍であった。10歳代・30歳代がそれぞれ2人、60歳代・70歳代がそれぞれ1人で、すべて女性であった。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の半数、前年の約3割であった。50歳代の男性であった。
  • 淋菌感染症
    報告数5人(0.38)で、前月及び前年の約7割であった。すべて男性であった。


【全国】定点医療機関総数:960
定点医療機関からの報告総数は3,857人(4.0)で、前月比89%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,954人(2.0)で前月比89%、性器ヘルペスウイルス感染症700人(0.73)で前月比92%、尖圭コンジローマ467人(0.49)で前月比88%、淋菌感染症736人(0.77)で前月比88%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は46人(6.6)で前月比100%と横ばいであった。また、昨年11月(4.7)の約1.4倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数43人(6.1)で、前月と同程度、前年の約1.5倍であった。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数2人(0.29)で、前月及び前年と同程度であった。70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月と同程度、前年の半数であった。70歳以上の報告であった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:467
定点医療機関からの報告総数は2,144人(4.6)で、前月比103%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,770人(3.8)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症334人(0.72)で前月比131%、薬剤耐性緑膿菌感染症39人(0.08)で前月比100%、薬剤耐性アシネトバクター感染症1人であった。

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