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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第51号

第14巻第51号[宮崎県第51週(12/17〜12/23)全国第50週(12/10〜12/16)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第51週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は1,416人(定点あたり42.1)で、前週比95%と横ばいであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

【インフルエンザ】

  • 報告数は107人(1.8)で前週比306%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(10.3)の約2割である。日南(19.6)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の23%、6〜9歳が20%、10〜14歳が32%、15〜19歳が2%、20歳以上が23%を占めた。

【水痘】

  • 報告数は200人(5.6)で前週比124%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(3.7)の約1.5倍である。延岡(8.3)、中央(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は838人(23.3)で前週比78%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(19.7)の約1.2倍である。延岡(28.0)、日南(27.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核9例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病2例。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎1例、破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週〜51週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成24年12月23日までに検出)

細菌

ウイルス(サーベイランス)

  • アデノウイルス感染と診断された乳児からアデノウイルス2型が分離された。
  • 感染性胃腸炎と診断された乳児からノロウイルスGU型が検出された。
  • インフルエンザと診断された小児6名からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
  • 手足口病と診断された乳児からコクサッキーウイルスB4型が分離された。
ノロウイルス検出情報

前週までの報告分において、全国で流行しているノロウイルスGU4変異型が確認された。

全国第50週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は29.4で、前週比102%と横ばいであった。今週増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、大きく減少した疾患はなかった。

インフルエンザの報告数は5,789人(1.2)で、前週比205%と増加した。佐賀県(8.1)、群馬県(6.9)、沖縄県(3.8)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の28%、6歳から9歳が22%、10歳から14歳が17%、15歳から19歳が4%、20歳代から50歳代が24%、60歳以上が5%であった。

水痘の報告数は6,638人(2.1)で、前週比119%と増加した。宮崎県(4.5)、宮城県(4.2)、山形県(3.9)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は60,604人(19.2)で、前週比98%と横ばいであった。鹿児島県・香川県(各33.0)、愛媛県(29.8)、宮崎県(29.7)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約4割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第50週)

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