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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2013年第22号

第15巻第22号[宮崎県第22週(5/27〜6/2)全国第21週(5/20〜5/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成25年第22週の発生動向

風しん(全数把握対象)の報告が1例あり、22週までの累積報告数が19例となった。今週の1例は宮崎市保健所からの報告で、30歳代であった。ワクチン接種歴はなかった。
定点医療機関からの報告総数は819人(定点あたり23.4)で、前週比99%と横ばいであった。
前週に比べ大きく増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

  • 報告数は137人(2.3)で前週比61%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(0.76)の約3倍である。減少が続いているが例年同時期と比較して高い。延岡(5.6)、高鍋(4.0)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の24%、6−9歳が26%、10-14歳が41%、15-19歳が4%、20歳代から50歳代が4%、60歳以上が1%を占めた。

【咽頭結膜熱】

  • 報告数は51人(1.4)で前週比96%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(0.72)の約2倍である。昨年11月から例年と比較して高い状態が続いている。延岡(2.5)、宮崎市・日南(各2.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。

基幹定点からの報告
  • マイコプラズマ肺炎:延岡保健所から2人報告された。患者は1歳と5歳であった。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症
    クロイツフェルト・ヤコブ病1例、風しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜22週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年6月2日までに検出)

細菌

  • 今年度初めて、家族内感染と思われる60代の女性から、腸管出血性大腸菌O157:H7 VT1,2が検出された。昨年同時期にはすでに7名から腸管出血性大腸菌が検出されていて、昨年に比べると減少傾向にある。病原微生物検出情報(IASR)によると、全国的にも昨年7月に牛生レバーの提供が禁止されて以降、O157の報告数は減少しており、特に15歳未満の年齢郡で減少が顕著であると報告されている。なお、腸管出血性大腸菌感染症の発生は、例年8月頃がピークであることから、今後も引き続き発生動向には注意していく必要がある。
ウイルス

  • 肺炎と診断された乳児からライノウイルスが検出された。

全国第21週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は16.6で、前週比94%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。

咽頭結膜熱の報告数は2,015人(0.64)で、前週比131%と増加した。佐賀県(2.7)、鹿児島県(1.6)、宮崎県(1.5)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約7割を占めた。

手足口病の報告数は2,003人(0.64)で、前週比128%と増加した。福岡県(3.7)、沖縄県(2.9)、島根県・佐賀県・熊本県(各2.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第21週)

  • 風しん:大阪府(204例)、東京都(112例)、兵庫県(85例)、神奈川県(61例)からの報告が多い。九州の状況:福岡県(15例)、鹿児島県(14例)、熊本県・宮崎県・沖縄県(各2例)、大分県(1例)。

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