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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2013年第23号

第15巻第23号[宮崎県第23週(6/3〜6/9)全国第22週(5/27〜6/2)] 

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成25年第23週の発生動向

風しん(全数把握対象)の報告が2例あり、23週までの累積報告数が21例となった。今週の2例はいずれも宮崎市保健所からの報告で、10歳代と30歳代であった。ワクチン接種歴は不明と接種歴なしであった。
定点医療機関からの報告総数は773人(定点あたり22.8)で、前週比97%と横ばいであった。
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は342人(9.5)で前週比109%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(8.8)の約1.1倍である。小林(25.3)、都城(15.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

  • 報告数は36人(1.0)で前週比212%と増加したが、例年同時期の定点あたり平均値*(4.2)の約2割と少ない。延岡(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約9割を占めた。
    ※過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
  • 無菌性髄膜炎:延岡保健所から1人報告された。患者は月齢1ヶ月未満で、病原体は不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症
    日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症
    アメーバ赤痢1例、風しん2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2013年第1週〜23週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成25年6月9日までに検出)

ウイルス

  • 麻疹疑いの成人男性から風疹ウイルスが検出された。

全国第22週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は15.5で、前週比93%と減少した。今週増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

手足口病の報告数は2,216人(0.70)で前週比109%と増加した。佐賀県(3.3)、福岡県(3.1)、熊本県・沖縄県(各2.6)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第22週)

  • 風しん:大阪府(208例)、東京都(111例)、神奈川県(66例)、兵庫県(64例)からの報告が多い。九州の報告数:福岡県(20例)、鹿児島県(15例)、大分県・沖縄県(各2例)、佐賀県・長崎県・熊本県・宮崎県(各1例)

月報告対象疾患の発生動向 <5月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は45人(3.5)で、前月比102%と横ばいであった。また、昨年5月(3.6)と同程度であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数29人(2.2)で、前月の約1.1倍、前年と同程度であった。都城(5.5)保健所からの報告が多く、年齢別では20歳代が全体の約6割を占めた。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数7人(0.54)で、前月及び前年の約8割であった。20歳代が全体の約6割を占めた。
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前年の約3割であった(前月は報告なし)。患者は30歳代であった。
  • 淋菌感染症
    報告数8人(0.62)で、前月の約9割、前年の約1.1倍であった。20歳代が全体の約半数を占めた。


【全国】定点医療機関総数:968
定点医療機関からの報告総数は4,174人(4.3)で、前月比104%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,187人(2.3)で前月比105%、性器ヘルペスウイルス感染症782人(0.81)で前月比110%、尖圭コンジローマ476人(0.49)で前月比107%、淋菌感染症729人(0.75)で前月比95%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は24人(3.4)で前月比77%と減少した。また、昨年5月(4.0)の約9割であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数23人(3.3)で、前月の約9割、前年と同程度であった。70歳以上が全体の約半数、60歳代が約2割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月の約2割、前年の約半数であった。患者は5歳未満であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告はなかった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:468
定点医療機関からの報告総数は1,996人(4.3)で、前月比99%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,641人(3.5)で前月比96%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症326人(0.70)で前月比108%、薬剤耐性緑膿菌感染症28人(0.06)で前月比150%、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告は1人であった。

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