定点医療機関からの報告総数は674人（定点あたり22.3）で、前週比98％と横ばいであった。

【ＲＳウイルス感染症】

• 報告数は163人（4.5）で前週比161％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値＊（2.7）の約1.7倍である。延岡（12.5）、都城（6.8）保健所からの報告が多い。年齢別では6ヶ月未満が全体の約1割、6〜11ヶ月が約3割、1歳が約4割、2歳が約1割を占めた。

【咽頭結膜熱】

• 報告数は67人（1.9）で前週比89％と減少したが、例年同時期の定点あたり平均値＊（0.66）の約2.8倍である。日南（6.7）保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

＊　過去5年間の当該週、前週、後週（計15週）の平均値

• 無菌性髄膜炎：都城保健所管内で1人報告された。患者は月齢5ヶ月で、病原体はNorovirus genogroup unknown 。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核9例。
• 3類感染症
  腸管出血性大腸菌感染症2例。
• 4類感染症
  報告なし。
• 5類感染症
  アメーバ赤痢1例。

(　)内は今週届出分、再掲

定点医療機関あたりの患者報告総数は12.8で、前週比100％と横ばいであった。今週増加した主な疾患は水痘とＲＳウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病であった。

水痘の報告数は1,531人（0.49）で前週比140％と増加した。宮崎県（1.4）、福岡県（1.2）、新潟県・富山県（各0.93）からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

ＲＳウイルス感染症の報告数は2,551人（0.81）で前週比127％と増加した。佐賀県（2.9）、宮崎県（2.8）、福岡県（2.6）からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めた。

【宮崎県】　定点医療機関総数：13
定点医療機関からの報告総数は34人（2.6）で、前月比79％と減少した。また、昨年8月（3.8）の約7割であった。

《疾患別》

• 性器クラミジア感染症
  報告数16人（1.2）で、前月の約6割、前年の約半数であった。20歳代が全体の約4割を占めた。
• 性器ヘルペスウイルス感染症
  報告数7人（0.54）で、前月の約1.8倍、前年の約1.4倍であった。30歳代・60歳代がそれぞれ2人、20歳代・40歳代・70歳以上がそれぞれ1人であった。
• 尖圭コンジローマ
  報告数4人（0.31）で、前月の約4倍、前年の約8割であった。20歳代・30歳代・60歳代・70歳以上がそれぞれ1人であった。
• 淋菌感染症
  報告数7人（0.54）で、前月の約6割、前年の約1.2倍であった。40歳代が全体の約4割を占めた。

【全国】定点医療機関総数：976
定点医療機関からの報告総数は4,446人（4.6）で、前月比98％と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,284人（2.3）で前月比98％、性器ヘルペスウイルス感染症798人（0.82）で前月比104％、尖圭コンジローマ502人（0.51）で前月比93％、淋菌感染症862人（0.88）で前月比98％であった。

【宮崎県】　定点医療機関総数：7
定点医療機関からの報告総数は28人（4.0）で前月比67％と減少した。また、昨年8月(4.6)の約9割であった。

《疾患別》

• メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
  報告数27人（3.9）で、前月の約7割、前年の約9割であった。70歳以上が全体の約6割、5歳未満が約2割を占めた。
• ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
  報告数は1人（0.14）であった（前月及び前年同月は報告なし）。患者は0歳であった。
• 薬剤耐性緑膿菌感染症
  報告はなかった。
• 薬剤耐性アシネトバクター感染症
  報告はなかった。

【全国】　定点医療機関総数：472
定点医療機関からの報告総数は1,987人（4.2）で、前月比100％と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,731人（3.7）で前月比103％、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症221人（0.47）で前月比87％、薬剤耐性緑膿菌感染症34人（0.07）で前月比78％、薬剤耐性アシネトバクター感染症1人であった。

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宮崎県感染症週報2013年第37号（PDFファイル /128KB）

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