定点医療機関からの報告総数は855人（定点あたり24.7）で、前週比108％と増加した。
前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はＲＳウイルス感染症であった。

【感染性胃腸炎】

• 報告数は491人（13.6）で前週比109％と、増加が続いている。例年同時期の定点あたり平均値＊（7.4）の約1.9倍である。小林（18.7）、中央（17.0）保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から3歳が全体の約6割を占めた。

【咽頭結膜熱】

• 報告数は84人（2.3）で前週比158％と増加した。例年同時期の定点あたり平均値＊（0.44）の約5倍である。日南（12.3）、都城（4.0）保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。

＊　過去5年間の当該週、前週、後週（計15週）の平均値

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核1例。
• 3類感染症
  コレラ1例、腸管出血性大腸菌感染症1例。
• 4類感染症
  報告なし。
• 5類感染症
  梅毒1例。

(　)内は今週届出分、再掲

• 感染性胃腸炎疑いの幼児からコクサッキーウイルスB2型が分離された。
• 髄膜炎疑いの小児からエコーウイルス30型が分離された。

定点医療機関あたりの患者報告総数は9.9で、前週比114％と増加した。今週増加した主な疾患はＡ群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は3,467人（1.1）で前週比145％と増加した。北海道・山口県（各2.3）、鳥取県（2.1）、山形県・新潟県（各1.9）からの報告が多く、年齢別では4歳から7歳が全体の約半数を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は11,600人（3.7）で前週比127％と増加した。宮崎県（12.5）、大分県（7.1）、愛媛県・熊本県（各6.6）からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

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宮崎県感染症週報2013年第44号（PDFファイル /116KB）

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