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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第4号

第16巻第4号[宮崎県第4週(1/20〜1/26)全国第3週(1/13〜1/19)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成26年第4週の発生動向

麻しん(全数把握対象)の報告が宮崎市保健所から1例あった。患者は20歳代でワクチン接種歴はなかった。海外渡航歴有り。(2012年9月以来の報告、2013年報告なし)
定点医療機関からの報告総数は3,269人(定点あたり69.1)で、前週比144%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、RSウイルス感染症、手足口病で、減少した主な疾患は流行性角結膜炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

  • 報告数は2,234人(37.9)で前週比193%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(38.5)と同程度である。延岡(70.9)、宮崎市(49.8)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の36%、6〜9歳が28%、10〜14歳が19%、15〜19歳が4%、20歳代〜50歳代が11%、60歳以上が2%を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【RSウイルス感染症】

  • 報告数は119人(3.3)で前週比180%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(1.3)の約2.5倍である。高鍋(5.5)、延岡(4.5)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月未満が全体の18%、6-11ヶ月が25%、1歳が40%、2歳以上が17%を占めた。

 

【手足口病】

  • 報告数は58人(1.6)で前週比341%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.2)よりかなり多い。中央(7.0)、小林(4.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

 

基礎幹定点からの報告
  • 細菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内から1人報告された。患者は月齢0ヶ月で、Streptococcus agalactiaeが検出された。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    後天性免疫不全症候群1例、麻しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜4週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 2014年1月26日までに検出)

ウイルス

  • インフルエンザA型と診断された小児10名からインフルエンザAH3型、2名からAH1pdm09型が検出された。インフルエンザB型と診断された小児2名からインフルエンザB型(山形系統)、1名からインフルエンザB型(ビクトリア系統)が検出された。また、インフルエンザA、Bと診断された小児1名からインフルエンザAH3型とインフルエンザB型(山形系統)が検出され、1名からインフルエンザAH3型とインフルエンザB型(ビクトリア系統)が検出された。
    国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみるとAH3型の割合が最も多く、次いでAH1pdm09型、B型(山形系統)、B型(ビクトリア系統)の順で検出されている。一方で、2013年第51週以降AH1pdm09型の検出割合が多くなっており、免疫のない乳幼児は早めのワクチン接種を行うなど予防対策が必要である。
  • 麻疹疑いの成人男性から麻疹ウイルスが検出された。本県では2012年に検出されて以来、1年4ヶ月ぶりの検出である。
細菌

報告なし

全国第3週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は27.7で、前週比116%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は水痘と咽頭結膜熱であった。

インフルエンザの報告数は58,233人(11.8)で、前週比214%と増加した。沖縄県(36.7)、宮崎県(19.6)、岐阜県(19.1)からの報告が多く、年齢別では、5歳以下が全体の29%、6〜9歳が22%、10〜14歳が13%、15〜19歳が4%、20歳代〜50歳代が27%、60歳以上が5%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は32,502人(10.3)で、前週比94%と減少した。大分県(22.0)、山形県(15.5)、高知県(15.4)からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳で全体の約4割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第3週)

インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)

県内第4週インフルエンザ発生動向
平成26年1月20日〜1月26日までの1週間で2,234人(定点あたり37.9)の報告があり、前週の約2倍に増加した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(38.5)と同程度である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別報告数の推移を(図3)、年齢群別報告数の割合の推移を(図4)に示す。

全国第3週インフルエンザ発生動向

平成26年1月13日〜1月19日までの1週間で58,233人(11.8)の報告があり前週比214%と増加した。沖縄県(36.7)、宮崎県(19.6)、岐阜県(19.1)からの報告が多く、5歳以下が全体の29%、6〜9歳が22%、10〜14歳が13%、15〜19歳が4%、20歳代〜50歳代が27%、60歳以上が5%を占めた。

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