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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第7号

第16巻第7号[宮崎県第7週(2/10〜2/16)全国第6週(2/3〜2/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成26年第7週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は2,645人(定点あたり54.3)で、前週比82%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザ、水痘、手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

  • 報告数は1,881人(31.9)で前週比81%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値*(21.0)の1.5倍である。延岡(43.9)、都城(43.2)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の36%、6〜9歳が25%、10〜14歳が18%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が16%、60歳以上が2%を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は466人(12.9)で前週比107%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(14.8)の約9割である。小林(40.7)、日南(24.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約4割を占めた。

 

基幹定点からの報告
  • 無菌性髄膜炎:都城保健所管内から1人報告された。患者は月齢4ヶ月でNorovirus genogroup unknownが検出された。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核2例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病1例。
  • 5類感染症
    A型肝炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜7週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部)

ウイルス

細菌

報告なし。

全国第6週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は44.9で、前週比88%と減少した。今週増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎とインフルエンザであった。

インフルエンザの報告数は151,829人(30.7)で、前週比89%と減少した。大分県(52.4)、群馬県(43.1)、埼玉県(41.8)からの報告が多く、年齢別では、5歳以下が全体の27%、6〜9歳が28%、10〜14歳が18%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が20%、60歳以上が4%を占めた。

水痘の報告数は3,627人(1.2)で、前週比122%と増加した。石川県(3.8)、宮崎県(2.6)、新潟県(2.3)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約8割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第6週)

月報告対象疾患の発生動向 <1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は39人(3.0)で、前月比130%と増加した。また、昨年1月(2.2)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数29人(2.2)で、前月の約1.5倍、前年の約1.6倍であった。20歳代が全体の約半数、30歳代が約3割を占めた。(男性20人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数2人(0.15)で、前月の約3割、前年の約半数であった。(男性のみ)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月と同程度、前年の約2倍であった。(男性1人・女性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数6人(0.46)で、前月の約3倍、前年と同程度であった。20歳代が全体の約半数を占めた。(男性5人・女性1人)


【全国】定点医療機関総数:973
定点医療機関からの報告総数は4,021人(4.1)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,027人(2.1)で前月比107%、性器ヘルペスウイルス感染症691人(0.71)で前月比96%、尖圭コンジローマ464人(0.48)で前月比104%、淋菌感染症839人(0.86)で前月比115%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は12人(1.7)で前月比63%と減少した。また昨年1月(7.3)の約2割であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数11人(1.6)で、前月の約6割、前年の約2割であった。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月及び前年と同程度あった。患者は5歳未満であった。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告はなかった。
  • 薬剤耐性アシネトバクター感染症
    報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:469
定点医療機関からの報告総数は1,822人(3.9)で、前月比100%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,618人(3.5)で前月比105%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症184人(0.39)で前月比68%、薬剤耐性緑膿菌感染症20人(0.04)で前月比100%、薬剤耐性アシネトバクター感染症の報告はなかった。

インフルエンザ情報《県内第7週、全国第6週(再掲)

県内第7週インフルエンザ発生動向
平成26年2月10日〜2月16日までの1週間で1,881人(定点あたり31.9)の報告があり、前週の約8割に減少した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(21.0)の1.5倍である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別報告数の推移を(図3)、年齢群別報告数の割合の推移を(図4)に示す。

全国第6週インフルエンザ発生動向

平成26年2月3日〜2月9日までの1週間で151,829人(30.7)の報告があり前週比89%と減少した。大分県(52.4)、群馬県(43.1)、埼玉県(41.8)からの報告が多く、年齢別では、5歳以下が全体の27%、6〜9歳が28%、10〜14歳が18%、15〜19歳が3%、20歳代〜50歳代が20%、60歳以上が4%を占めた。

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