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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第27号

第16巻第27号[宮崎県第27週(6/30〜7/6)全国第26週(6/23〜6/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

今週のトピックス

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数把握対象)の報告が延岡保健所から1例あった。県内での報告は18例目となった。患者は90歳代女性、発症は6月下旬であった。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴もなかった。
  • レジオネラ症(全数把握対象)の報告が宮崎市保健所から2例、都城保健所から1例、日向保健所から1例あった。患者はいずれも男性で、感染原因は不明であった。レジオネラ症は通年報告がみられるが、特に例年梅雨の時期にピークがみられるため引き続き注意が必要である。

宮崎県第27週の発生動向

全数報告の感染症(27週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症
    重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症4例。
  • 5類感染症
    侵襲性肺炎球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜27週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

  • 定点医療機関からの報告総数は803 人(定点あたり25.0)で、前週比95%とやや減少した。前週に比べ増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【手足口病】

  • 報告数は113人(3.1)で前週比63%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値*(5.1)の約0.6倍であった。日南(11.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【ヘルパンギーナ】

  • 報告数は190人(5.3)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(5.8)の約0.9倍であった。延岡(24.3)、日向(9.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約半数を占めた。

流行警報レベル開始基準値超過疾患

全国第26週の発生動向

全数報告の感染症(全国第26週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関あたりの患者報告総数は前週比99%と横ばいであった。今週増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

手足口病の報告数は2,088人(0.66)で、前週比114%と増加した。宮崎県(4.9)、大分県(4.1)、福岡県(2.3)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は5,479人(1.7)で、前週比133%と増加した。鳥取県(6.4)、宮崎県(4.5)、山口県(4.3)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

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