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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第31号

第17巻31号[宮崎県第31週(7/27〜8/2)全国第30週(7/20〜7/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2015年第31週の発生動向

トピックス

・腸管出血性大腸菌感染症(全数把握の感染症)の報告が宮崎市保健所管内で1例、小林保健所管内で3例、高鍋保健所管内で2例あった。2015年の累計報告数は18例(昨年同時期と同程度)となった。

・手足口病(小児科定点把握の対象となる疾患)の定点当たりの報告数は19.6で、第25週(6/15〜6/21)から7週連続で流行警報レベル基準値(5.0)を超過した。現行の感染症法となった平成11年(1999年)以降最も多い報告数であった。詳細後述。

 

全数報告の感染症(31週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症6例。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    侵襲性肺炎球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜31週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数1,241人(定点当たり36.7)で、前週比120%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【手足口病】
・報告数は706人(19.6)で、前週比136%と大幅に増加した。流行警報レベル開始基準値(5.0)を7週連続で超過した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.0)の約3.9倍と多い。宮崎市(26.1)、都城(23.3)、日南(22.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約7割を占めた。

過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【ヘルパンギーナ】
・報告数は158人(4.4)で、前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.2)の約1.1倍であった。日南(14.3)、日向(9.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第30週の発生動向

全数報告の感染症(全国第30週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比86%と減少した。前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

手足口病の報告数は29,504人(9.4)で前週比92%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.4)の約2.1倍と多い。石川県(19.2)、埼玉県(18.2)、福島県(16.9)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は8,866人(2.8)で前週比84%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.0)の約0.7倍と少ない。三重県(7.8)、山梨県・佐賀県(各5.5)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約6割を占めた。

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