
宮崎県感染症発生動向調査2015年第49号
第17巻49号[宮崎県第49週(11/30〜12/6)全国第48週(11/23〜11/29)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県2015年第49週の発生動向
トピックス
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の届出が延岡保健所管内で1例あった。県内での報告は今年9例目、累計28例目となった。患者は60歳代女性で、11月下旬に発症した。海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核8例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、つつが虫病7例、レジオネラ症1例。
- 5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜49週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は778人(定点当たり24.8)で、前週比108%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘と流行性耳下腺炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
・報告数は61人(1.7)で、前週比210%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(1.2)の約1.5倍であった。年齢別では1歳が全体の約半数を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
・報告数は106人(2.9)で、前週比110%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(2.5)の約1.2倍であった。年齢別では3〜5歳が全体の約半数を占めた。
【感染性胃腸炎】
・報告数は423人(11.8)で、前週比119%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(20.2)の約0.6倍であった。日南(42.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約4割を占めた。
※過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値。

【流行性耳下腺炎】
・報告数は42人(1.2)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値※(1.1)の約1.1倍であった。年齢別では4歳が全体の約3割を占めた。
基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から4例報告があった。1〜4歳が2例、5〜9歳が1例、10歳代が1例で、いずれも咽頭ぬぐい液からMycoplasma pneumoniaeが検出された。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国第48週の発生動向
全数報告の感染症(全国第48週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比91%と減少した。前週と比較して増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。
RSウイルス感染症の報告数は6,598人(2.1)で前週比99%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約1.6倍であった。鳥取県(8.2)、福井県(6.7)、香川県(5.6)からの報告が多く、年齢別では6ヵ月〜1歳が全体の約半数を占めた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,353人(2.4)で前週比85%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約1.2倍であった。山形県(4.8)、岩手県(4.7)、鳥取県(4.4)からの報告が多く年齢別では4〜6歳が全体の約4割を占めた。
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