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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第3号

第19巻3号[宮崎県第3週(1/16〜1/22)全国第2週(1/9〜1/15)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第3週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(定点把握の対象となる疾患)の第3週(1/16〜1/22)の定点当たりの報告数は42.5と、今シーズン初めて流行警報開始基準値(30.0)を上まわりました。昨シーズンと比較して3週早くなっています。
全数報告の感染症(3週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核6例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜3週) 

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は3,334人(定点当たり67.0)で、前週比171%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと伝染性紅斑で、減少した主な疾患はなかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は2,509人(42.5)で、前週比250%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(33.3)の約1.3倍であった。日向(83.8)、宮崎市(46.7)、小林(43.2)保健所からの報告が多く、年齢別は5〜9歳が全体の約3割を占めた。


【感染性胃腸炎】
報告数は548人(15.2)で、前週比100%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(13.8)の約1.1倍であった。日南(29.0)、小林(28.0)、都城(19.8)保健所からの報告が多く、年齢別は2〜5歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:延岡保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):延岡保健所及び日向保健所から各1例ずつ報告があった。いずれも0〜4歳で、病原体の群別は不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第2週の発生動向

全数報告の感染症(全国第2週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比130%と増加した(年末年始を含む)。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と水痘であった。

インフルエンザの報告数は75,576人(15.3)で前週比144%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(13.4)の約1.1倍であった。愛知県(24.7)、岐阜県(21.0)、埼玉県(20.2)からの報告が多く、年齢別では3〜6歳が全体の約2割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は20,506人(6.5)で前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.8)の約0.8倍であった。大分県(18.3)、福井県(16.1)、宮崎県(15.3)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第3週、全国第2週(再掲)》

県内第3週インフルエンザ発生動向

2017年1月16日〜1月22日までの1週間で2,509人(定点あたり42.5)の報告があった。前週の約2.5倍と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(33.3)の約1.3倍であった(図1)。保健所別推移を図2に示す。年齢群別では5歳未満が全体の19%、5-9 歳が28%、10-14歳が25%、15-19歳が9%、20-59歳が14%、60歳以上が5%を占めた。(図3)

全国第2週インフルエンザ発生動向

2017年1月9日〜1月15日までの1週間で75,576人(15.3)で前週比144%と増加した。愛知県(24.7)、岐阜県(21.0)、埼玉県(20.2)からの報告が多い。年齢群別では5歳未満が全体の約18%、5-9歳が18%、10-14歳が13%、15-19歳が8%、20-59歳が32%、60歳以上が11%であった。

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