所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第15号

第19巻15号[宮崎県第15週(4/10〜4/16)全国第14週(4/3〜4/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第15週の発生動向

全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:E型肝炎1例。
  • 5類感染症:水痘(入院例)1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜15週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,139人(定点当たり29.3)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。前週に比べ増加した主な疾患は手足口病と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は480人(8.1)で、前週比83%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.3)の約1.6倍であった。小林(17.8)、日南(17.0)、中央(11.5)保健所からの報告が多く、年齢別は5〜9歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】
報告数は357人(9.9)で、前週比105%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.2)の約0.8倍であった。日南(21.3)、中央(20.0)、小林(14.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜4歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】
報告数は82人(2.3)で、前週比304%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.68)の約3.4倍であった。都城(6.7)、小林(3.0)、宮崎市(2.3)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):
延岡(5例)、日向(3例)保健所から報告があった。0〜4歳が7例、5〜9歳が1例で病原体の群別は不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第14週の発生動向

全数報告の感染症(全国第14週)

麻しんの報告数は13例で、第1週から第14週までの累積報告数は114例となった。山形県(9例)、茨城県、神奈川県、兵庫県、奈良県(各1例)から報告があり、第1週から第14週までの累積報告数は、山形県(35例)、三重県(20例)、東京都(13例)が多い。年齢別では20歳代が7例、30歳代、40歳代が2例ずつ、10歳代、60歳代が1例ずつであった。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比93%とやや減少した。前週と比較して増加した主な疾患は感染性胃腸炎とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

インフルエンザの報告数は25,048人(5.1)で前週比75%と減少した。例年同時期の定点当たり平均 値*(5.5)の約0.9倍であった。沖縄県(11.0)、宮崎県(9.8)、福井県、長ア県、石川県(各9.6)からの報告が多く、年齢別では5〜9歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2017年3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は28人(2.2)で、前月比70%と減少した。また、昨年3月(2.5)の85%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数19人(1.5)で、前月の約1.0倍、昨年3月の約0.9倍であった。20歳代が全体の約4割を占めた。(男性12人・女性7人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の1.0倍、昨年3月の0.8倍であった。(女性4人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の約0.1倍、昨年3月の0.5倍であった。(男性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の約0.4倍、昨年3月の1.0倍であった。(男性4人)

【全国】定点医療機関総数:984

定点医療機関からの報告総数は3,822人(3.9)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,938人(2.0)で前月比104%、性器ヘルペスウイルス感染症784人(0.80)で前月比108%、尖圭コンジローマ471人(0.48)で前月比123%、淋菌感染症629人(0.64)で前月比100%であった。
薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は26人(3.7)で前月比144%と増加した。また昨年3月(3.6)の約1.0倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数26人(3.7)で、前月の約1.5倍、昨年3月の約1.1倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:473
定点医療機関からの報告総数は1,470人(3.1)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,306人(2.8)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症149人(0.32)で前月比94%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比100%であった。

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930