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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第19号

第19巻19号 宮崎県第19週(5/8〜5/14)全国第18週(5/1〜5/7)

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第19週の発生動向

全数報告の感染症(19週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜19週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は752人(定点当たり22.9)で、前週比114%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザと伝染性紅斑である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【水痘】
報告数は60人(1.7)で、前週比400%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約1.0倍である。日南(9.0)、小林(2.0)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜6歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】
報告数は108人(3.0)で、前週比106%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.62)の約4.8倍であった。中央(12.0)、都城(9.2)、高鍋(3.5)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳以下が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:
延岡保健所から1例報告があり、5〜9歳であった。

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):
宮崎市、延岡、日向(各2例)、高鍋(1例)保健所から報告があり、0〜4歳が4例、5〜9歳が3例であった。なお、病原体の群別は不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第18週の発生動向

全数報告の感染症(全国第18週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比77%と減少した(連休の休診含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患はなく、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎である。

RSウイルス感染症の報告数は592人(0.19)で前週比68%と減少し(連休の休診含む)、例年同時期の定点当たり平均値*(0.13)の約1.5倍である。沖縄県(2.1)、富山県(0.55)、鹿児島県(0.42)からの報告が多く、年齢別では1歳以下が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2017年4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は24人(1.9)で、前月比86%と減少した。また、昨年4月(2.2)の83%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数15人(1.2)で、20歳代が全体の6割を占めた。(男性6人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の1.0倍、昨年1.0倍、昨年4月の約1.3である。(女性4人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月の約2.0倍、昨年4月の0.4である。(男性2人)
  • 淋菌感染症
    報告数3人(0.23)で、前月の約0.8倍、昨年4月の約0.8倍である。(男性2人・女性1人)

【全国】定点医療機関総数:980

定点医療機関からの報告総数は3,604人(3.7)で、前月比95%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,858人(1.9)で前月比96%、性器ヘルペスウイルス感染症731人(0.75)で前月比94%、尖圭コンジローマ426人(0.43)で前月比90%、淋菌感染症589人(0.60)で前月比94%である。
薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で前月比58%と減少した。また昨年4月(3.0)の約0.7倍である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数15人(2.1)で、前月の約0.6倍、昨年4月の約0.8倍である。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:476
定点医療機関からの報告総数は1,471人(3.1)で、前月比99%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,297人(2.7)で前月比99%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症169人(0.36)で前月比113%、薬剤耐性緑膿菌感染症5人(0.01)で前月比33%である。

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