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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第23号

第19巻23号[宮崎県第23週(6/5〜6/11)全国第22週(5/29〜6/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第23週の発生動向

トピックス

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
(全数報告の感染症)の報告が延岡保健所から1例報告があった。県内での報告は今年7例目で、累計43例(平成25年3月届出開始以降)である。患者は60歳代の男性で、発症は5月下旬である。ダニの刺し口はなく、海外渡航歴はない。


全数報告の感染症(23週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜23週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は740人(定点当たり21.7)で、前週比95%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【咽頭結膜熱】
報告数は34人(0.94)で、前週比121%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.0)の約0.9倍である。宮崎市(1.4)、都城、延岡(各1.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】
報告数は190人(5.3)で、前週比102%とほぼ横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約3.4倍である。日向(9.3)、宮崎市(7.1)、都城(6.3)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月〜2歳が全体の約8割を占めた。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:日向保健所から1例報告があり、10歳代であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第22週の発生動向

全数報告の感染症(全国第22週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎である。

咽頭結膜熱の報告数は2,996人(0.95)で前週比104%とほぼ横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(0.68)の約1.4倍である。山梨県(3.3)、北海道(2.0)、奈良県、鹿児島県(各1.5)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は4,246人(1.3)で前週比138%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.68)の約2.0倍である。佐賀県(6.3)、宮崎県(5.2)、香川県(4.5)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5 年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2017年5月>

性感染症

【宮崎県】定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は33人(2.5)で、前月比138%と増加した。また、昨年5月(2.7)の94%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数20人(1.5)で、前月の約1.3倍、昨年5月の約1.0倍である。20歳代が全体の6割を占めた。(男性12人・女性8人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数3人(0.23)で、前月及び昨年5月の約0.8倍である。(男性2人、女性1人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月の1.0倍、昨年5月の0.4倍である。(男性2人)
  • 淋菌感染症
    報告数8人(0.62)で、前月の約2.7倍、昨年5月の1.6倍である。(男性8人)

【全国】定点医療機関総数:987
定点医療機関からの報告総数は4,157人(4.2)で、前月比115%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,187人(2.2)で前月比117%、性器ヘルペスウイルス感染症845人(0.86)で前月比115%、尖圭コンジローマ493人(0.50)で前月比116%、淋菌感染症632人(0.64)で前月比107%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は21人(3.0)で前月比140%と増加した。また昨年5月(3.6)の約0.8倍である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数20人(2.9)で、前月の約1.3倍、昨年5月の0.8倍である。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、0〜4歳である。(前月及び昨年5月報告なし。)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:475
定点医療機関からの報告総数は1,561人(3.3)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,357人(2.9)で前月比105%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症197人(0.41)で前月比114%、薬剤耐性緑膿菌感染症7人(0.01)で前月比100%である。

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