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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第33号

第19巻33号[宮崎県第33週(8/14〜8/20)全国第32週(8/7〜8/13)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第33週の発生動向

トピックス

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)
宮崎市及び高鍋保健所から1例ずつ報告があった。県内での報告は今年10例目と11例目で、累計47例(平成25年3月届出開始以降)である。患者はいずれも70歳代の女性で、発症は8月上旬及び中旬である。いずれもダニの刺し口は確認できなかったが、1例は衣服にダニの付着があった。また、いずれも海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(33週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群2例、レジオネラ症1例。5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜33週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は698人(定点当たり21.9)で、前週比76%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナである。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【ヘルパンギーナ】
報告数は124人(3.4)で、前週比49%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.3倍である。日向(10.0)、中央(10.0)、延岡(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】
報告数は126人(3.5)で、前週比62%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.7倍である。延岡(8.5)、日向(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別は6ヶ月〜2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市、日向(各1例)保健所から報告があり、5〜9歳と10歳代であった。

○クラミジア肺炎:高鍋保健所管内で1例報告された。10歳代であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第32週の発生動向

全数報告の感染症(全国第32週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比77%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病である。

RSウイルス感染症の報告数は4,956人(1.7)で前週比106%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.30)の約5.5倍である。福島県(3.7)、愛媛県(3.5)、鳥取県(3.3)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月〜1歳が全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は21,303人(7.1)で前週比75%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(3.6)の約2.0倍である。福井県(16.0)、長野県(15.5)、新潟県(14.6)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5 年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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