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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第52号・2018年第1号

第19巻第52号[宮崎県平成29年第52週(12/25〜12/31)全国第51週(12/18〜12/24)]
第20巻第1号[宮崎県平成30年第1週(1/1〜1/7)全国平成29第52週(12/25〜12/31)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成29年第52週、平成30年第1週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(定点把握対象)
    第52週(12/25〜12/31)の定点当たりの報告数は45.1と、今シーズン初めて流行警報レベル開始基準値(30.0)を上回りました。昨シーズンと比較して3週間早くなっています。詳細後述。
全数報告の感染症(1週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:A型肝炎2例、つつが虫病3例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、急性脳炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜52週)

(   )内は今週届出分、再掲

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜1週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

第52週

定点医療機関からの報告総数は3,260人(定点あたり63.8)で、前週比133%と増加した。前週(第51週)に比べ増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎である。

第1週

定点医療機関からの報告総数は2,387人(定点あたり46.5)で、前週比73%と減少した(連休の休診含む)。前週(第52週)に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎である。

*平成30年1月1日から「百日咳」が、全数把握疾患となりました。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は2,016人(34.2)で、前週(第52週)比76%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(12.4)の約2.8倍である。都城(63.2)、延岡(59.3)、日向(33.5)保健所からの報告が多かった。

【感染性胃腸炎】
報告数は223人(6.2)で、前週(第52週)比62%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(12.5)の約0.5倍である。日南(15.0)、小林(11.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約3割を占めた。

【咽頭結膜熱】
報告数は19人(0.53)で、前週(第52週)比34%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.77)の約0.7倍である。小林、高千穂(1.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

第52週

  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス):
    延岡保健所から1例報告があり、0〜4歳であった。なお、病原体の群別は不明であった。

第1週

  • マイコプラズマ肺炎:
    宮崎市保健所から1例報告があり、30歳代であった。
  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス):
    延岡保健所から1例報告があり、0〜4歳であった。なお、病原体の群別は不明であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成30年1月1日までに検出)

細菌

ウイルス

インフルエンザと診断された7名と急性上気道炎と診断された1名からインフルエンザウイルスが分離・検出された。本県における今シーズンの分離・検出状況は12月28日現在でAH3が7件、AH1pdm09が5件、B(山形系統)が2件である。全国のインフルエンザウイルス分離・検出状況はAH1pdm09が最も多く、次いでB型、AH3の順となっている。本県ではインフルエンザ流行警報レベル開始基準値を超えており、さらに流行が拡大することも考えられるため動向に注意が必要である。

全国2017年第51、52週の発生動向

全数報告の感染症(全国第51週)

全数報告の感染症(全国第52週)

定点把握の対象となる5類感染症
  • 第51週
    定点医療機関あたりの患者報告総数は前週(第50週)比118%と増加した。なお、第51週に増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病である。
    インフルエンザの報告数は63,774人(12.9)で、前週(第50週)比174%と増加した。なお、例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約2.3倍である。宮崎県(26.0)、長崎県(25.6)、岡山県(25.2)からの報告が多く、年齢別では5〜9歳が全体の約4割を占めた。
  • 第52週
    定点医療機関あたりの患者報告総数は前週(第51週)比110%と増加した。なお、第52週に増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎である。
    インフルエンザの報告数は85,976人(17.9)で、前週(第51週)比139%と増加した。なお、例年同時期の定点当たり平均値*(7.2)の約2.5倍である。宮崎県(45.1)、大分県(35.1)、長崎県(30.5)からの報告が多く、年齢別では5〜9歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第52週・1週、全国第51週・52週(再掲)

県内第52週、1週インフルエンザ発生動向

第52週(2017年12月25日〜12月31日)は2,663人(定点あたり45.1)の報告があり、前週の約1.7倍と増加した。第1週(2018年1月1日〜1月7日)は2016人(34.2)の報告があった。前週の約0.8倍と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(12.4)の約2.8倍であった(図1)。保健所別推移を図2に示す。年齢群別では5歳未満が全体の23%、5-9歳が22%、10-14歳が11%、15-19歳が4%、20-59歳が31%、60歳以上が9%を占めた(図3)。


全国第51週、52週インフルエンザ発生動向

第51週(2017年12月18日〜12月24日)は63,774人(12.9)で前週の約1.7倍と増加した。第52週(2017年12月25日〜12月31日)は85,976人(17.9)で前週の約1.4倍と増加した。宮崎県(45.1)、大分県(35.1)、長崎県(30.5)からの報告が多い。年齢群別では5 歳未満が全体の17%、5-9歳が32%、10-14歳が18%、15-19歳が5%、20-59歳が22%、60歳以上が6%であった。

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