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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2018年第15号

第20巻第15号[宮崎県第15週(4/9〜4/15)全国第14週(4/2〜4/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第15週の発生動向

全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、百日咳4例。

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜15週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は833人(定点当たり24.5)で、前週比124%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と感染性胃腸炎(ロタウイルス)である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【RSウイルス感染症】
報告数は40人(1.1)で、前週比118%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.60)の約1.9倍である。日向(3.8)、延岡(1.3)、宮崎市、都城(1.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳以下がほぼ全体の約9割を占めている。

【手足口病】
報告数は138人(3.8)で、前週比170%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約3.7倍である。中央(15.0)、延岡(6.0)、宮崎市(5.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約7割を占めている。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス)
    日向保健所から1例報告があった。0〜4歳で、病原体の群別は不明である。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2018年第14週の発生動向

全数報告の感染症(全国第14週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比87%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザである。

RSウイルス感染症の報告数は1,001人(0.32)で前週比89%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.20)の約1.6倍である。沖縄県(1.5)、宮崎県(0.94)、愛媛県(0.84)からの報告が多く、年齢別では2歳以下が全体の約9割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2018年3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は31人(2.4)で、前月比135%と増加した。また、昨年3月(2.2)の111%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数22人(1.7)で、前月の約1.6倍、昨年3月の約1.2倍である。20〜30歳代が全体の約8割を占めている。(男性10人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数4人(0.31)で、前月の約0.7倍、昨年3月と同率である。(男性1人・女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月及び昨年3月と同率である。(男性1人)
  • 淋菌感染症:報告数4人(0.31)で、前月の2.0倍、昨年3月と同率である。(男性4人)

【全国】定点医療機関総数:981
定点医療機関からの報告総数は3,896人(4.0)で、前月比113%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,039人(2.1)で前月比111%、性器ヘルペスウイルス感染症760人(0.77)で前月比110%、尖圭コンジローマ444人(0.45)で前月比118%、淋菌感染症653人(0.67)で前月比122%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は18人(2.6)で、前月と同率である。また、昨年3月(3.7)の69%である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数17人(2.4)で、前月の1.1倍、昨年3月の約0.7倍である。70歳以上が全体の6割以上を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月の約0.3倍である。(昨年3月報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:477
定点医療機関からの報告総数は1,564人(3.3)で、前月比105%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,399人(2.9)で前月比106%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症153人(0.32)で前月比97%、薬剤耐性緑膿菌感染症12人(0.03)で前月比150%である。

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