所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2018年第26号

第20巻第26号[宮崎県第26週(6/25〜7/1)全国第25週(6/18〜6/24)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第26週の発生動向

全数報告の感染症(26週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:A型肝炎1例、日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:百日咳8例。

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜26週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,030人(定点当たり32.6)で、前週比131%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、流行性角結膜炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は119人(3.4)で、前週比163%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.3倍である。延岡(8.8)、日南(4.7)、日向(3.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【手足口病】
報告数は386人(11.0)で、前週比131%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(5.1)の約2.2倍である。日南(25.0)、日向(20.5)、小林(17.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約8割を占めている。

【ヘルパンギーナ】
報告数は28人(0.80)で、前週比140%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(3.3)の約0.2倍である。延岡(3.0)、日南(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約9割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成30年7月2日までに検出)

細菌

ウイルス

インフルエンザと診断された4名からインフルエンザウイルスAH3が分離・検出された。全国の2017/18シーズンにおけるインフルエンザウイルスの分離・検出状況をみると、2018年7月3日現在、B(山形系統)が4348件と最も多く、次いでAH3が2847件、AH1pdm09が2257件となっている。当所における今シーズンの分離・検出状況も、B(山形系統)が57件と最も多く、次いでAH3、pdm09がともに35件となっており、全国と同様の傾向を示している。

全国2018年第25週の発生動向

全数報告の感染症(全国第25週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は伝染性紅斑、ヘルパンギーナで、減少した主な疾患は流行性角結膜炎である。

RSウイルス感染症の報告数は1130人(0.36)で前週比106%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.13)の約2.8倍である。沖縄県(4.5)、新潟県(1.2)、島根県(0.83)からの報告が多く、年齢群別では2歳以下が全体の約9割を占めている。

ヘルパンギーナの報告数は2032人(0.64)で前週比131%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約0.6倍である。新潟県(5.7)、佐賀県(4.0)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約8割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930