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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2018年第41号

第20巻第41号[宮崎県第41週(10/8〜10/14)全国第40週(10/1〜10/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第41週の発生動向

トピックス
  • 風しん(全数把握対象疾患)
    風しん(全数把握対象疾患)の報告が1例あった。宮崎市保健所管内からの報告で、50歳代男性、ワクチン接種歴は不明、推定感染地域は東京都である。
全数報告の感染症(41週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、百日咳3例、風しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜41週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は601人(定点当たり20.4)で、前週比87%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とRSウイルス感染症である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は301人(8.6)で、前週比94%と減少しているが、例年同時期の定点当たり平均値*(7.3)の約1.2倍である。小林(15.3)、都城(12.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が約6割を占めている。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は65人(1.9)で、前週比112%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約1.6倍である。延岡(3.5)、日向・中央 (各3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜5歳が約5割を占めている。

【ヘルパンギーナ】
報告数は37人(1.1)で、前週比81%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.62)の約1.7倍である。延岡(3.3)、中央(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が約8割を占めている。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):宮崎市保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2018年第40週の発生動向

全数報告の感染症(全国第40週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比110%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

RSウイルス感染症の報告数は4,965人(1.6)で前週比93%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約1.2倍である。富山県・高知県(各3.4)、香川県(3.3)からの報告が多く、年齢群別では2歳以下が全体の約9割を占めている。

ヘルパンギーナの報告数は2,635人(0.84)で前週比100%と横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.5)の約1.7倍である。香川県(2.9)、山形県(2.6)、鹿児島県(2.5)からの報告が多く、年齢群別では6か月〜3歳が全体の約8割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2018年9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は28人(2.2)で、前月比90%と減少した。また、昨年9月(2.9)の74%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数20人(1.5)で、前月の約1.2倍、昨年9月とほぼ同率である。20〜30歳代が全体の7割を占めている。(男性6人・女性14人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数3人(0.23)で、前月及び昨年9月の約0.4倍である。(女性3人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍、昨年8月と同率である。(男性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数4人(0.31)で、前月と同率、昨年8月の約0.4倍である。(男性2人・女性2人)

【全国】定点医療機関総数:984
定点医療機関からの報告総数は3,976人(4.0)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,162人(2.2)で前月比95%、性器ヘルペスウイルス感染症679人(0.69)で前月比85%、尖圭コンジローマ428人(0.43)で前月比86%、淋菌感染症707人(0.72)で前月比88%である。


薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は13人(1.9)で、前月比68%と減少した。また、昨年9月(3.9)の48%である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数12人(1.7)で、前月の約0.7倍、昨年9月の約0.5倍である。70歳以上が全体の約6割を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、前月及び昨年9月と同率である。年齢は70歳以上である。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,427人(3.0)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,273人(2.7)で前月比91%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症141人(0.29)で前月比97%、薬剤耐性緑膿菌感染症13人(0.03)で前月比150%である。

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