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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2018年第49号

第20巻第49号[宮崎県第49週(12/3〜12/9)全国第48週(11/26〜12/2)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病5例、日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:梅毒1例、百日咳2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜49週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は861人(定点当たり28.1)で、前週比111%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと流行性角結膜炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は522人(14.5)で、前週と同率で、例年同時期の定点当たり平均値*(16.1)の0.9倍である。小林(36.0)、日南(21.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が全体の約5割を占めている。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は128人(3.6)で、前週比98%とほぼ横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約1.5倍である。延岡(8.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜8歳が全体の約7割を占めている。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○細菌性髄膜炎:都城保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2018年第48週の発生動向

全数報告の感染症(全国第48週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比126%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した主な疾患はヘルパンギーナである。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は8,738人(2.8)で前週比115%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(2.5)の約1.1倍である。北海道・福岡県(各4.4)、埼玉県(4.3) 鳥取県(4.1)からの報告が多く、年齢群別では4〜7歳が全体の約5割を占めている。

伝染性紅斑の報告数は2,747人(0.87)で前週比134%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(0.26)の約3.4倍である。宮城県(6.1)、東京都(2.2)、岩手県(2.0)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。

感染性胃腸炎の報告数は24,907人(7.9)で前週比132%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(9.8)の0.8倍である。大分県(18.7)、福岡県(14.8)、宮崎県(14.5)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約5割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2018年11月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は31人(2.4)で、前月比119%と増加した。また、昨年11月(2.7)の89%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数20人(1.5)で、前月の約1.1倍、昨年11月の約0.7倍である。20歳代が全体の約4割を占めている。(男性10人・女性10人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数7人(0.54)で、前月の1.4倍、昨年11月の約2.3倍である。(男性1人・女性6人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、昨年11月と同率である。(女性1人) (前月報告なし)
  • 淋菌感染症
    報告数3人(0.23)で、前月の1.5倍、昨年11月の約0.8倍である。(男性2人・女性1人)

【全国】定点医療機関総数:983
定点医療機関からの報告総数は4,186人(4.3)で、前月比96%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,284人(2.3)で前月比98%、性器ヘルペスウイルス感染症761人(0.77)で前月比99%、尖圭コンジローマ480人(0.49)で前月比89%、淋菌感染症661人(0.67)で前月比93%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は14人(2.0)で、前月比88%と減少した。また、昨年11月(3.6)の56%である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数14人(2.0)で、前月の約0.9倍、昨年11月の約0.6倍である。70歳以上が全体の約7割を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,505人(3.2)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,349人(2.8)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症148人(0.31)で前月比107%、薬剤耐性緑膿菌感染症8人(0.02)で前月比67%である。

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