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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第2号

第23巻第2号[宮崎県2週(1/11〜1/17)全国第1週(1/4〜1/10)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第2週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が243例あり、2021年の累積報告数は692例となった。

全数報告の感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:つつが虫病2例。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性インフルエンザ菌感染症1例。


指定感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
  • 新型コロナウイルス感染症243例:保健所別、年齢別報告数は表のとおりで、主な症状は発熱、咳、全身倦怠感、咽頭痛、嗅覚・味覚障害等であった。

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第2週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は386人(定点当たり11.4)で、前週比91%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と水痘で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は62人(1.7)で、前週比168%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.74)の約2.3倍であった。都城(4.7)、日南(3.3)、高鍋(1.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は220人(6.1)で、前週比99%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(10.3)の約0.6倍であった。高千穂(17.0)、延岡(12.0)、中央(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年1月18日までに検出)

細菌

報告なし。

ウイルス

報告なし。

全国2021年第1週の発生動向

全数報告の感染症(全国第1週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週(年末年始を含む)比160%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及び水痘で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は1,670人(0.5)で前週比151%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.8)の約0.3倍であった。鳥取県(2.8)、山形県(1.9)、宮崎県(1.8)からの報告が多く、年齢群別では3歳から5歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は6,936人(2.2)で前週比155%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.1)の約0.4倍であった。鹿児島県(7.9)、熊本県(6.8)、宮崎県(6.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2020年12月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は32人(2.5)で、前月比65%と減少した。また、昨年12月(2.2)の115%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数15人(1.2)で、前月及び昨年12月の約0.6倍であった。 20歳代が全体の6割を占めた。(男性4人・女性11人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数9人(0.69)で、前月の約0.8倍、昨年12月の約4.6倍であった。(男性3人・女性6人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、前月と同率であった(昨年12月は報告なし)。(女性2人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で前月の約0.8倍であった(昨年12月は報告なし)。 (男性3人、女性3人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,226人(4.3)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,305人(2.4)で前月比104%、性器ヘルペスウイルス感染症745人(0.76)で前月比106%、尖圭コンジローマ451人(0.46)で前月比112%、淋菌感染症725人(0.74)で前月比94%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は17人(2.4)で、前月比94%と減少した。また、昨年12月(1.4)の170%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数17人(2.4)で、前月の約0.9倍、昨年12月の約1.7倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,281人(2.7)で、前月比100%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,210人(2.5)で前月比104%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症63人(0.13)で前月比62%、薬剤耐性緑膿菌感染症8人(0.02)で前月比100%であった。

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