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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第6号

第23巻第6号[宮崎県6週(2/8〜2/14)全国第5週(2/1〜2/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第6週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が52例あり、2021年の累積報告数は1056例となった。

全数報告の感染症(6週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:報告なし。


指定感染症(6週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第6週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は515人(定点当たり14.7)で、前週比105%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は127人(3.5)で、前週比132%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.68)の約5.2倍であった。中央(17.0)、日南(14.0)、都城(3.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は306人(8.5)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(11.1)の約0.8倍であった。小林(19.7)、中央(15.0)、都城(13.3)保健所からの報告が多く、年齢群別1〜2歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年2月15日までに検出)

細菌

○教育・保育施設において腸管出血性大腸菌(EHEC)の集団感染が発生し、EHEC O26(VT1)が分離された。今回の事例では、ほとんどが無症状であった。腸管出血性大腸菌による感染症は、抵抗力の低い乳幼児や高齢者の発症率や重症化率が高くなる傾向にある。一般に気温の高い初夏から晩秋にかけて多発するが、例年冬季にも分離・検出されており、夏季同様に手洗い及び食品の衛生管理に十分な注意を払う必要がある。保育施設においては、厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」2018年3月改訂を参照にされたい。

ウイルス

報告なし。

全国2021年第5週の発生動向

全数報告の感染症(全国第5週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱で、減少した主な疾患は特になかった。

RSウイルス感染症の報告数は784人(0.3)で前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.40)の約0.6倍であった。宮崎県(2.7)、長崎県(1.9)、熊本県(1.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約6割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は8,923人(2.8)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.3)の約0.5倍であった。宮崎県(7.8)、鹿児島県(6.6)、福井県(6.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は45人(3.5)で、前月比141%と増加した。また、昨年1月(1.4)の250%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数22人(1.7)で、前月の約1.5倍、昨年1月の約1.7倍であった。 20歳代が全体の約半数を占めた。(男性9人・女性13人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数10人(0.77)で、前月の約1.1倍、昨年1月の5.0倍であった。(女性10人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍であった(昨年1月は報告なし)。 (女性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数12人(0.92)で前月の2.0倍、昨年1月の4.0倍であった。 (男性7人、女性5人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,329人(4.4)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,336人(2.4)で前月比101%、性器ヘルペスウイルス感染症716人(0.73)で前月比96%、尖圭コンジローマ442人(0.45)で前月比98%、淋菌感染症835人(0.85)で前月比115%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は20人(2.9)で、前月比118%と増加した。また、昨年1月(2.3)の125%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数20人(2.9)で、前月の約1.2倍、昨年1月の約1.3倍であった。70歳以上が全体の6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,330(2.8)で、前月比104%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,281人(2.7)で前月比106%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症44人(0.09)で前月比69%、薬剤耐性緑膿菌感染症5人(0.01)で前月比50%であった。

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