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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第8号

第23巻第8号[宮崎県8週(2/22〜2/28)全国第7週(2/15〜2/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第8週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が5例あり、2021年の累積報告数は1072例となった。
全数報告の感染症(8週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:クリプトスポリジウム症1例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(8週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第8週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は543人(定点当たり15.6)で、前週比108%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は143人(4.0)で、前週比138%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.65)の約6.1倍であった。宮崎市(9.5)、日南(4.3)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は299人(8.3)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(9.8)の約0.8倍であった。都城(17.2)、中央(17.0)、小林(16.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年3月1日までに検出)

細菌

ウイルス

○幼児1名からからRSウイルスが検出された。RSウイルス感染症は乳幼児の代表的な呼吸器疾患であり、2歳までにほぼ全ての乳幼児が感染するとされている。年齢が低いほど重症化する傾向があり注意を要するが、有効なワクチンはなく、手洗いうがいの徹底が重要である。

全国2021年第7週の発生動向

全数報告の感染症(全国第7週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比106 %と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、感染性胃腸炎及び伝染性紅斑で、減少した主な疾患は水痘であった。

RSウイルス感染症の報告数は1,035人(0.33)で前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.34)とほぼ同率であった。長崎県、宮崎県(2.9)、福岡県(2.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は8,759人(2.8)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約0.5倍であった。宮崎県(8.4)、島根県(8.0)、鹿児島県(6.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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