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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第10号

第23巻第10号[宮崎県10週(3/8〜3/14)全国第9週(3/1〜3/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第10週の発生動向

全数報告の感染症(10週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:梅毒1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第10週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は542人(定点当たり15.6)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は204人(5.7)で、前週比128%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.60)の約9.5倍であった。日南(14.3)、宮崎市(11.1)、中央(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は245人(6.8)で、前週比76%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.7)の約0.7倍であった。都城(11.7)、小林(11.3)、高鍋(6.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年3月15日までに検出)

細菌

報告なし。

ウイルス

全国2021年第9週の発生動向

全数報告の感染症(全国第9週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比112%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

RSウイルス感染症の報告数は1,391人(0.44)で前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.33)の約1.3倍であった。宮崎県(4.4)、長崎県(3.7)、熊本県(3.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は9,246人(2.9)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約0.5倍であった。島根県(12.9)、宮崎県(8.9)、鹿児島県(7.0)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年2月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比84%と減少した。また、昨年2月(2.3)の127%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数18人(1.4)で、前月の約0.8倍、昨年2月と同率であった。 20歳代が全体の約8割を占めた。(男性4人・女性14人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数9人(0.69)で、前月の0.9倍、昨年2月の1.5倍であった。(男性3人、女性6人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数3人(0.23)で、前月及び昨年2月の3.0倍であった。 (男性1人、女性2人)
  • 淋菌感染症
    報告数8人(0.62)で前月の約0.7倍、昨年2月の1.6倍であった。 (男性5人、女性3人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,044人(4.1)で、前月比93%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,290人(2.3)で前月比98%、性器ヘルペスウイルス感染症631人(0.64)で前月比88%、尖圭コンジローマ411人(0.42)で前月比93%、淋菌感染症712人(0.73)で前月比86%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は16人(2.3)で、前月比80%と減少した。また、昨年2月(2.1)の107%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数16人(2.3)で、前月の0.8倍、昨年2月の約1.1倍であった。70歳以上が全体の8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,215(2.6)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,166人(2.4)で前月比90%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症46人(0.10)で前月比111%、薬剤耐性緑膿菌感染症3人(0.01)で前月比と同率であった。

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