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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第19号

第23巻第19号[宮崎県19週(5/10〜5/16) 全国第18週(5/3〜5/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第19週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は70歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計81例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が236例あり、2021年の累積報告数は1,959例となった。
全数報告の感染症(19週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(19週までに新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症236例:
保健所別、年齢別報告数は表のとおりで、主な症状は発熱、咳、全身倦怠感、嗅覚・味覚障害等であった。

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第19週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は356人(定点当たり10.2)で、 前週(祝祭日の休診含む)比128%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は56人(1.6)で、前週比62%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.16)の約9.8倍であった。中央(6.0)、日向(4.5)、延岡(3.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜2歳が全体の約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は201人(5.6)で、前週比152%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.2)の約0.8倍であった。小林(12.7)、都城(9.7)、日向(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

全国2021年第18週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比61%と減少した(祝祭日の休診含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナであった。

RSウイルス感染症の報告数は2,714人(0.86)で前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.20)の約4.3倍であった。石川県(3.3)、福岡県(3.2) 、富山県(2.9)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は6,880人(2.2)で前週比56%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.5倍であった。高知県(6.8)、愛媛県(6.0)、香川県(5.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は22人(1.7)で、前月比50%と減少した。また、昨年4月(3.5)の48%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数13人(1.0)で、前月の約0.6倍、昨年4月の約半数であった。
    10〜20歳代が全体の約9割を占めた。(男性4人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約半数、昨年4月の約0.6倍であった。(男性2人、女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月及び昨年4月と同率であった。(女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数1人(0.08)で前月及び昨年4月の約0.1倍であった。(男性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,428人(4.5)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,355人(2.4)で前月比94%、性器ヘルペスウイルス感染症695人(0.71)で前月比87%、尖圭コンジローマ495人(0.51)で前月比109%、淋菌感染症883人(0.90)で前月比113%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は17人(2.4)で、前月比131%と増加した。また、昨年4月(1.6)の155%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数17人(2.4)で、前月の約1.3倍、昨年4月の約1.5倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,229(2.6)で、前月比88%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,146人(2.4)で前月比87%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症72人(0.15)で前月比115%、薬剤耐性緑膿菌感染症11人(0.02)で前月比67%であった。

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