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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第21号

第23巻第21号[宮崎県21週(5/24〜5/30) 全国第20週(5/17〜5/23)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第21週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が高鍋保健所管内からあった。患者は70歳代の男性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計83例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が56例あり、2021年の累積報告数は2,150例となった。
全数報告の感染症(21週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱1例、レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、破傷風1例。


新型インフルエンザ等感染症(21週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第21週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は498人(定点当たり14.7)で、 前週比107%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は130人(3.6)で、前週比116%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.20)の約18.2倍であった。日向(9.5)、高鍋(8.3)、延岡(7.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜3歳が全体の約9割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は242人(6.7)で、前週比101%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(7.8)の約0.9倍であった。小林(12.3)、都城(9.7)、宮崎(7.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

全国2021年第20週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比111%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘であった。

RSウイルス感染症の報告数は5,735人(1.8)で前週比182%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.18)の約10.2倍であった。奈良県(9.8)、山口県(8.5) 、石川県(6.7)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は11,931人(3.8)で前週比97%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約0.7倍であった。高知県(11.3)、愛媛県(10.5)、鳥取県(8.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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