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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第22号

第23巻第22号[宮崎県22週(5/31〜6/6) 全国第21週(5/24〜5/30)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第22週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が14例あり、2021年の累積報告数は2,164例となった。
  • 梅毒(全数報告の感染症)の報告が宮崎市(2例)、都城、延岡(各1例)保健所からあった。2021年第22週時点での累計報告数が42例となり、1999年以降最も多くなった前年(40例)を超える報告数となっている。
    性別は男性が26例、女性が16例で、年齢群別では、40歳代及び20歳代がそれぞれ全体の約3割を占めている。また、保健所別では宮崎市保健所管内からの報告が最も多く、32例となっている。
全数報告の感染症(22週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒4例。


新型インフルエンザ等感染症(22週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第22週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は439人(定点当たり12.6)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は80人(2.2)で、前週比62%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.21)の約10.8倍であった。小林(5.7)、日向(5.0)、延岡(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜3歳が全体の約9割を占めた。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は57人(1.6)で、前週比124%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.9)の約0.5倍であった。延岡(6.3)、日南(5.7)、中央(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年6月7日までに検出)

細菌

なし。

ウイルス

なし。

全国2021年第21週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比110%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は手足口病であった。

RSウイルス感染症の報告数は7,818人(2.5)で前週比137%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.18)の約13.7倍であった。山口県(11.0)、奈良県(10.7) 、石川県(8.1)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

咽頭結膜熱の報告数は1,182人(0.38)で前週比131%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約0.7倍であった。鹿児島県(1.4)、佐賀県(1.2)、新潟県(1.1)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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