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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第27号

第24巻第27号[宮崎県27週(7/5〜7/11) 全国第26週(6/28〜7/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第27週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が10例あり、2021年の累積報告数は2,229例となった。
全数報告の感染症(27週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症2例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(27週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第27週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は442人(定点当たり13.0)で、前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は64人(1.8)で、前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.44)の約4.0倍であった。小林(5.7)、日向(5.3)、都城(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は270人(7.5)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.4)の約1.2倍であった。中央(15.0)、日南(12.0)、都城(9.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2021年第26週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は特になかった。

RSウイルス感染症の報告数は13,024人(4.1)で前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.23)の約17.6倍であった。三重県(16.0)、福井県(12.3)、和歌山県(10.4)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は9,910人(3.1)で前週比101%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.7倍であった。愛媛県、宮崎県(7.7)、香川県(6.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年6月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は57人(4.4)で、前月比112%と増加した。また、昨年6月(2.9)の150%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数38人(2.9)で、前月の約1.7倍、昨年6月の1.9倍であった。
    20歳代が全体の約半数を占めた。(男性14人・女性24人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数11人(0.85)で、前月及び昨年6月の約0.8倍であった。(男性2人、女性9人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、前月の0.5倍、昨年6月と同率であった。(女性2人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で前月の約0.5倍、昨年6月の2.0倍であった。(男性6人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,742人(4.9)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,628人(2.7)で前月比107%、性器ヘルペスウイルス感染症767人(0.79)で前月比111%、尖圭コンジローマ465人(0.48)で前月比98%、淋菌感染症882人(0.90)で前月比106%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は25人(3.6)で、前月比192%と増加した。また、昨年6月(1.9)の192%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数24人(3.4)で、前月及び昨年6月の約1.8倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)であった。(前月及び昨年6月報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,282(2.7)で、前月比109%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,170人(2.5)で前月比109%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症99人(0.21)で前月比111%、薬剤耐性緑膿菌感染症13人(0.03)で前月比100%であった。

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